初心者のための
超基礎講座 ③
いづろ画塾流デスケル使用法
とはいうものの、巷のデッサン本に記載されています。
デスケルには、A・B規格サイズ〔DESKEL-B〕と
木炭紙規格〔DESKEL-D〕を主に使います。
他にもFサイズのものもありますが、
一般の画材店では取り寄せか、ネット購入により入手できます。
多くのデッサンによる美大入試においては、
静物デッサンは、B3サイズにより行われることが多い様です。
石膏デッサンや日本画デッサン・着彩等は木炭紙サイズが多く見られます。
例外的にP20による出題校もありますので、
早めの過去問の入手、それも最新の2012年度用にて確認された方が良いでしょう。
最低2種のデスケルを準備してください。
志望する学校がこの規格外の時には自分で作ることもできます。
指定サイズ比率の透明アクリル板の枠外に黒テープを貼り付け
油性ペン等でグリットを書けば出来上がりです。
構図決定や大きな明暗を捉えるときに
薄目にしてボンヤリ感の中でモティーフを見つめる指導をしていますが、
当塾では、半透明のフィルムを既成のデスケルに張り、使用したりもしています。
半透明デスケル P20手作りデスケル
視点は固定し、自分の目(頭部の角度による)と
デスケルと、モティーフの関係は下記のようになります。
上から見たときのモティーフと
支持体(この場合は、画用紙またはイラストボード等)
と、モティーフの角度がとっても大事です。
モティーフが隠れないように、
イーゼルの位置はできるだけ小さな角度におくようにしましょう。
利き手によって左右の位置は描きやすいほうに決めます。
デスケルを持つ手はつねに一定の場所でなければモティーフの
各ポイントは移動する訳ですから狂いの原因になってしまいます。
つまり、デスケルに頼りすぎず、紙面における天地左右と
大切なポイント部のチェックにとどめ、
次の〔はかり棒〕に計測の道具をチェンジしましょう。
初心者でデスケルの手による固定ができない人には
大型カメラ用三脚に固定してデッサンを行うこともあります。
「デスケルはカメラのファインダーのようなものですよ」
と常々言っております。
コンパクトデジタルカメラ、携帯カメラでも結構ですから、
構図をちょっとだけ工夫しシャッターを切る習慣をつけるだけでも
デッサンの勉強になりますから、是非心掛けて下さいね。
次の技術講座は、いつになるか明言できませんが、出来るだけ早めのアップを考えています。