デスケルの使い方

いづろ画塾

2013年01月08日 16:21

デスケルで構図決め

初心者のための
超基礎講座 ③
いづろ画塾流デスケル使用法


とはいうものの、巷のデッサン本に記載されています。
デスケルには、A・B規格サイズ〔DESKEL-B〕と
木炭紙規格〔DESKEL-D〕を主に使います。
他にもFサイズのものもありますが、
一般の画材店では取り寄せか、ネット購入により入手できます。

多くのデッサンによる美大入試においては、
静物デッサンは、B3サイズにより行われることが多い様です。
石膏デッサンや日本画デッサン・着彩等は木炭紙サイズが多く見られます。
デスケル種類

例外的にP20による出題校もありますので、
早めの過去問の入手、それも最新の2012年度用にて確認された方が良いでしょう。

最低2種のデスケルを準備してください。
志望する学校がこの規格外の時には自分で作ることもできます。
指定サイズ比率の透明アクリル板の枠外に黒テープを貼り付け
油性ペン等でグリットを書けば出来上がりです。

構図決定や大きな明暗を捉えるときに
薄目にしてボンヤリ感の中でモティーフを見つめる指導をしていますが、
当塾では、半透明のフィルムを既成のデスケルに張り、使用したりもしています。
手作りデスケル
半透明デスケル    P20手作りデスケル              

視点は固定し、自分の目(頭部の角度による)と
デスケルと、モティーフの関係は下記のようになります。
描く際の顔の向き、デスケル、モチーフの角度は平行に

上から見たときのモティーフと
支持体(この場合は、画用紙またはイラストボード等)
と、モティーフの角度がとっても大事です。
モティーフが隠れないように、
イーゼルの位置はできるだけ小さな角度におくようにしましょう。

利き手によって左右の位置は描きやすいほうに決めます。



デスケルを持つ手はつねに一定の場所でなければモティーフの
各ポイントは移動する訳ですから狂いの原因になってしまいます。
つまり、デスケルに頼りすぎず、紙面における天地左右と
大切なポイント部のチェックにとどめ、
次の〔はかり棒〕に計測の道具をチェンジしましょう。


初心者でデスケルの手による固定ができない人には
大型カメラ用三脚に固定してデッサンを行うこともあります。


「デスケルはカメラのファインダーのようなものですよ」
と常々言っております。
コンパクトデジタルカメラ、携帯カメラでも結構ですから、
構図をちょっとだけ工夫しシャッターを切る習慣をつけるだけでも
デッサンの勉強になりますから、是非心掛けて下さいね。

次の技術講座は、いつになるか明言できませんが、出来るだけ早めのアップを考えています。

関連記事