〜大切なおしらせ〜いづろ画塾より。

いづろ画塾

2013年09月10日 20:10



皆様に大切なおしらせがあります。


いづろ画塾 塾長、兼、有限会社グラフィス 代表取締役 山之上 裕行が
2013年9月8日(日)、急逝致しました(享年59歳)。

開塾前のお昼前、「今日の受講生のモチーフを準備してくる」と明るく言い、いつものように、
3Fグラフィスから2Fの画塾へと軽やかな足取りで向かっていった。
…それが我々が見た、最後の笑顔でした。

急性の心臓の発作によるものとのことでした。

救急の方々が出入りする最中に、
急ぎ掛けた『緊急休塾』のお電話が間に合わずご来塾頂いた方々、
きちんとしたご説明もできず、大変申し訳ございませんでした。

突然の出来事であった為、我々自身、受け入れる事ができていなかったのです。


葬儀は9月10日、本人の生前からの強い希望から、近親者のみによる家族葬にて行いました。


レクチャーのために、カメラやマウス、画材をあれこれ持ち替えつつ快活に走り回っている…、
そんな『塾長先生』像でありたい。
来たる日には、そのように旅立ちたいと、以前から申しておりました。


デザインの現場で30年以上現役を続ける中、様々な方々との出会い、タイミングに恵まれ始まった『いづろ画塾・塾長』としての山之上裕行は、

情熱的に、時にコミカルに・・・!
さまざまな年代・性別の塾生様それぞれのことを思い、相対し、
『これからもずっと走り続けるぞ!』を合言葉に
先を見つめ、日々の指導・アドバイス・作品制作・デザインを行ってまいりました。

夏休みを利用し、今年も多くの卒塾生がたくさん訪れ、成長した姿を見せてくれました。
そんな大学生・社会人となった彼らの姿に憧れのまなざしを向ける現塾生のこどもたち。
その情景に感慨と、かれらも「その」ステージへ進んでいってほしい!

益々の気合いで新学期に臨もうとしていた矢先のことでした。

今年2013年11月15日、当塾は8周年を迎えます。
その日を前にして彼が旅立ってしまったこと、
やるせなさと哀しみで、いっぱいです。

我々以上に、当人が最もいま、「ここ」に在れないことを悔しく、
申し訳なく…感じていることと思います。

*********

現在通塾頂いている塾生様には順次お電話にてご連絡をさせて頂いておりますが、

『いづろ画塾』の雰囲気に親しんで下さっている方々の息つける場所。
また、受験生や通信制大学入学を目前にひかえている皆さんにとって、大事な時期です。

『塾長・山之上裕行』の理念を受け継ぎスタッフ一同、塾生様のサポートを今後も行ってゆく所存です。
ただ、しばらくは『新規塾生様の受入れ』、『小学生コース』の講座を一時休止させていただきたく存じます。

また、これまでの休塾日は金曜日でありましたが、
今後、グラフィスとしての業務及び、
塾生様たちのスケジュールと見合わせながら調整せさて頂く予定です。

現塾生様のサポート及び、併設デザイン会社 グラフィスの
新体制を整えるための期間を頂きたいのです。


—塾生のみなさま―

急の訃報に驚き、戸惑われていることと思います。

けれど、塾長と過ごした“とき”。
彼の人柄。豪胆でときに繊細な筆致。
カメラ小僧なところ。
動作が大きくて、モチーフを壊してしまったりする、おっちょこちょいな所。
鋭い眼光で語る哲学。
ちょっと口下手な、でも愛嬌あるレクチャー。

みなさんが体感した『塾長』が、これからの道程の中のあるとき、
日常を過ごすふとした瞬間に、
ふわり、想起して微笑んで下されば幸いです。

いづろ画塾 スタッフ一同


▲ 岡山県立大学 デザイン学部(現在は卒)N君がカメラ講座にて撮影・現像。塾長の、自然な笑顔です。


▲ 京都精華大学 プロダクトコミュニケーションコース(現在は卒)H君撮影。卒業制作で悩んでいた時期来塾してくれた際の写真。今は、大好きなカメラの世界でプロへの高みを目指し歩み続けている彼とは、カメラ談義をよくしていました。

本当に急の事で、我々も動揺している現状です。けれど、前に進んで参ります。
未だ全ての塾生及び卒塾生の皆様に連絡しきれていない現状でございますが、
10日の葬儀を終え、先んじてブログにおけるご報告とさせて頂きます。


尚、後継としての塾長代理は、塾長と共に実技サポートをメインに行って参りました、
私、彼の実娘でもある山之上彩美(岡元あやみ・通称あやさん)が努めさせて頂きます。
以降、よろしくおねがい致します。

<有限会社 デザインオフィス グラフィスのご挨拶ページはこちら>
<追記>
月曜日に『日曜日、何かあったんですか?画塾、今日あいてますか?』と、心配そうに電話をかけてきてくれたK君。
いづろ画塾生として哀しい報告を一番最初に聞く事になってしまった君が、電話口で共に涙し、それでも共に走り続けることを望んでくれたその日の夕方、塾長への手紙を携え、頼もしい表情で来塾してくれたましたね。
最後の別れのとき、塾長の耳元で、しっかりと聞かせました。美しい文字・文章で書かれた、素晴らしい手紙でした。塾長冥利に尽きます。
きちんと塾長に、渡してあるからね。
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