2013年09月06日
染める

“染まる”“染める”ということ。
私たちは絵を描くとき『色を塗る』とか、『着色する』といったりします。
工芸デザインのくくりの中に『テキスタイルデザイン』というものがあります。
これもおおざっぱに2分すると『織り』と『染め』に分かれます
(シルクスクリーン等生地の表面に着色する技法も有りますが…)。
今回は、『織り』と『染め』に限定して考えてみましょう。
『織り』に関しては、我が郷土が誇る“大島紬”をはじめ
“西陣織”や“久留米絣”“ペルシャ絨毯”もそれにあたります。
染め上げた縦糸と横糸による、図法的紋様がその特徴と言えます。
今回は特に『染め』について記述したいと考えているのですが、
■『染まる』というと「布の細やかな繊維にまで、ある色がしみ込み、その色合いを発色する。」
■夕日や紅葉など光のいろに包まれた時にも「茜色〔あかねいろ〕に染まる」なんて言いますよね。
■又、宗教観や思想のとある考え方に、感化された時にも「○○に染まる」という言い方をします。
昭和の頃は、男性が巡り合った女性に一目ぼれ「見初める」なんて記述が小説などにありましたが、
語は違えど、音的意味でしみじみと心に染み渡る思いは死語に近くなっている日本語ですが、
印象的には近いものを感じたりします。
この辺の、言語的意味付けは専門の方にお任せするとして…
美大生的『染色•テキスタイルデザイン』について、
その学びの最中の卒塾生の話を中心に述べていきたいと思います。
Naさんは、美大3回生の女性です。在塾の頃は、きゃしゃな体型に反して、明るくマイペースで、
デッサンときたら男勝り(失礼…)の堂々たる力強い描写をいたすセブンテーンの女子でした。
帰鹿の折りには、顔を見せ、気がのるとデッサンを古巣でやってみたり、
「おひさしぶり!チーコ先輩!」何ぞと言いながら、
我が看板犬とも戯れてくれる、それはそれは素敵な女性なのです。

Naさんはテキスタイルデザイン専攻、この道で生きて行きたいとのこと。
Naさん「織りとかシルクスクリーンなどのクッキリ、はっきりした色面より、
滲みや色の重なりによる偶然性、湯で洗い流したときの色調は
予想もしなかったものにもなったりするんですよ。」
塾 長「まるで陶芸の様やね! 焼き釜に入れ火の神にまかせ、
釉薬の妙を味わう。又、日本画に通ずるものもあるね〜。」
Naさん「試作を繰り返し、大体の予測をしながら本番に臨むのですけど、
なかなか思い通りにはいかないんですよ。」
塾 長「ふむ、ふむ、モノづくりにはいつも押し寄せる課題やね…。」
翌々日 5日(木)透明水彩を描いてみたいと再び現れたNaさん。
塾長が熟考したモチーフを相手に、
短い時間ではありましたが、しっかり作品にしてくれました。
この日の装い…Tシャツは『地産地消、ご飯•ネギ召しませ』がテーマらしい、オモシロイ!!

帰り際、高校3年の塾生Meさんが3階のお勉強を終え、2階へ降り帰宅のご挨拶。
Naさん「見慣れた制服、あれ、あれ貴女は私の後輩?」
塾 長「そうだ、そういうこと、うっかりしていた。Meさんは三つ下の
J高の後輩にあたるのだよ。
Meさんも工芸専攻を目指しているから、これからも仲良くね。」
Meさん「今度の土曜日は体育祭なんです〜 画塾はお休みします。」
Naさん「グランドは○○なの?」
Meさん「はい、貸し切りバスで大移動なんですよ。」
Naさん「今でもそうなんだあ〜 ▼+*●…」
“チーコ先輩”と命名した当事者が、本日から“Na先輩”になった記念すべき日でありました。

Posted by いづろ画塾 at 14:12│Comments(0)
│卒塾生