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Posted by チェスト at

2020年01月09日

2020ご挨拶と2019_下半期出来事

2020top

引き続き、2019年度の話を。
2019上半期の記事はこちら

7〜9月
◆大雨洪水。鹿児島市でも一部地域で崖崩れによる市電運休など。
 他県の卒塾生さんから心配のご連絡をいただきありがとうございました。

◆レジェンド塾生・琢磨くん来訪(ムサビ空間演出デザイン学科卒)
「アラサーになってしまいました…」が第一声だった琢磨くん。
「安心せい、三十路も人間じゃ!」よくわからない言葉で激励。…安心せい小童、人生は長いのじゃ。
柔らかでコミカルな語り口が後輩達に人気の彼ですが、人生の折々で過酷な試練を乗り越えてきたゆえの佇まい。…ようやく自分の感性・特技に合った仕事に携わり、認められ。イキイキしていました。
たくまくん
▲琢磨くんを囲んで。かつて彼の犬苦手をその愛らしさで克服させた看板犬チイコさんは2020年で14歳になります。

同日、京都精華大油画科2年の春恵ちゃんからレポートに関する質問の電話。
第一声が「神様って『普段』どこにいると思いますか?」で、、正直面食らいましたが…話を聞いてみると『受胎告知』の絵画から生じた疑問に対する自分の考えの根拠を明確にしたい故の質問で。「そういうネタは大好物!」な博識の論客・琢磨くんと共に、スピーカーフォンでああでもない、こうでもない…と楽しい議論をしました。
春恵ちゃん2019春
▲写真は春に訪れてくれた時のもの。フィルム写真(暗室作業)やピンホールカメラほか、シルクスクリーンや版画作品などを見せてくれました。

個人的に版画にハマりそう…と思っていたのですが初志貫徹で洋画の道に。
版画の先生に「なんでこっちに来ないの?」と問われた際、「全部、学びたいんです!」と答えたところ「…死ぬぞ!」と苦笑まじりに言われたそうで。在塾時いつもリュックにホメロスの叙事詩を携え(しかも頭に入っている)、博学ながら謙虚で今も変わらず何事にも真摯に取り組む彼女が、かの地でも愛されている様が伝わってきました。

2年生前期では、グリザイユ描法で人物を描いたり、土から絵具を作り「自画像」「皮膚」をテーマに絵を描いたり…と面白い取組みをしていました。今後洋画の専門的なお話を聞くのが楽しみ。

◆美大受験漫画『ブルー・ピリオド』ブーム。現在6巻(2020 1月現在)。
 はまった方、そうでなくとも下記記事はおすすめ(全3ページ)。(藝大・作家志望の方には厳しい話も含まれています)
 「美大は“絵で食べる方法”を教えてくれない」 漫画『ブルーピリオド』作者と完売画家が考える“美術で生きる術” (1/3)

◆和沙ちゃん、ネコさんとの出会い
木曜夜の部来塾予定の和沙ちゃんが一向に来ない…心配していたところ、ようやく現れた彼女は泥だらけ。いつも背負っているリュックを両手に大事そうに抱えていました。「ネコ…拾って。」リュックの中を覗くと小さい可愛らしいネコさんが…。
画塾の座布団に包まれる猫さん

朝の通学時に駅の片隅に見つけた、びっこを引く痩せた子猫が夕方の帰り道にもおり。背中には他の動物に噛まれた傷。…とてもこのまま置いてはいけないと。
警戒して逃げた猫さんとの追いかけっこで泥だらけに。お腹が空いているはず、と子猫用のごはんを入手しての来塾。ネコさん最初は警戒心からじっと伺っている様子でしたが…しばらくのち、勢いよく水を飲み、食べはじめ。和沙ちゃんの膝で眠ってしまいました。
その間彼女は、友人達にLINEで飼うことができる人がいないか相談。『まずは獣医さんに診てもらったほうがいい』という現実的なアドバイスから、茶化すような無邪気なコメントまで…。通知が来ては「う〜…」と唸り。必死に忙しく動く指先を見ながら、どうしたものか…と自分のつてに考えを巡らせ。塾生さん達も背中で『どうするんだろ…』と気が気でない様子。

事前に本人から連絡をうけ、かたい表情で迎えに来られたお母様と和沙ちゃん共に、たくさんお話をしました。
「『拾った者の責任』として、あなたは明日、獣医さんにその子を診てもらいなさい。」気持ちはわかるけれど、命の責任をどこまで捉えているか。その覚悟を持って手を差し伸べたのか。
ピリッとした空気の中・・・フゥ、と息をついたお母様が「…私も本当は、動物が大好きなんです」困ったように微笑まれる姿が印象的でした(これまでになくしょんぼり・ちっこくなった和沙ちゃんの姿も)。
美術の夏期講習期間を休み、猫さんの健康が回復するまで様子を見ながら飼い主になってくれる方を探す…、というお話でその日はお開きに。

私は会話の折々で『ウチで一旦預かってはどうか』という提案をしたくてたまらない目線を何度もスタッフに送り続け…あとで叱られました。。

その後、和沙ちゃんは徐々に回復してきたネコさんの様子を写真とともにしらせてくれて。彼女が動物を大好きなエピソードを以前から聞いていただけに『これはもう、離れがたいよなぁ…』。複雑な気持ちでした。
それから数ヶ月ぶりに来塾した彼女に一言目「…ネコちゃん、どうなった?」聞くと、「ウチの子になりました!」と。 名前はハチさん。
回復してきた猫さん。
夏期講習を休み、かなりの焦りが生じるのでは…とも心配しましたが「遅れたぶんは、自分で取り返します!」力強く言い切った彼女はいま油画の道に進むべく奮闘中。モリモリ力をつけています。

◆ムサビ日本画学科1年生となった馬場ちゃん来訪。
ムサビ日本画学科の馬場ちゃん2019夏
 卒塾後、約半年ぶりの再会。画力や感性の幅が益々広がり、充実した日々を送っているなぁ…と感じられる会話&笑顔が眩しく、嬉しかった。帰り際のハイタッチで互いの気合による遠心力!の衝撃でジ〜ン…と。手の痺れに笑い合ったのでした。ウム、頼もしい!!

◆ロリータファッションモデルさん描画。
ロリータファッションのモデルさん。
卒塾生で一般塾生さんでもあるカナちゃん、ロリータファッション・ラストステージ。(2019夏・ロリータ卒業)
まつだちゃん念願のロリータモデルさん描画でもありました。
ロリータさんクロッキー
クロッキー数セットのち、各自着彩で描き進めました。
ロリータさん着彩
後半は参加してくれた山下くんオススメの紙を皆で試すなど。…ロリータさんも共に興味津々なのが微笑ましい。
皆で紙の実験中。

◆夏期AO入試
◆あいちトリエンナーレ
 『表現の不自由展』がクローズアップされ政治が介入。補助金全額不交付の撤回を求め東京藝大・京都文化庁への抗議デモ、美大生や美大教授らの抗議・署名など。展示を実際に見ていない人間ゆえ多くは語れませんが、変化し続けた展示のありよう、国際フォーラム、作家さんたち自身が電話対応するJアート コールセンター…。多くのことを考えさせられ、学ぶ契機となりました。卒塾生間でも敏感に反応する子(意識し自分なりの考えを述べる,調べる 等)、関心がない子…と分かれた印象。私個人としては…今後の若人達の未来に危機感を持ち署名をしました。集めた記事や資料を整理しつつ、今年届くであろう図録を見て考え、また塾生さん達と話したいと思います。

◆CG系専門学校に入学した子も。卒塾生で京都精華大学プロダクト卒のTくん、Kくん。二人とも頑張ってるかな。

◆2020年4月からはじまる『高等教育の修学支援新制度』給付型奨学金 支援対象校発表
 大学、短大、高等専門学校、専門学校での学びの支援制度[高等教育の修学支援新制度(授業料減免・給付型奨学金)]
 対象:2020年4月進学希望の高3生〜2浪・高認試験合格者,在学中の大学生
 ※2020年度進学・進級予定者の、進学・進級前の申込受付は終了も進学・進級後でも申込み可能
 ※進学・在学校が2019年9月以降発表の支援対象校である必要あり
◎高等教育の修学支援新制度 とは(文部科学省HP)
自らが対象となるかは[奨学金の制度(給付型)/独立行政法人 日本学生支援機構HP]内、『進学資金シュミレーター』でお早めの確認を。


◆京都造形芸術大学 開学30年を機に『京都芸術大学』に改称発表も…京都市立芸術大学との訴訟に。
 ▽手羽氏記事の後半で詳しく記されています
 [2019年の手羽が気になった美術系大学の出来事ベスト3発表!!]
 京都市立芸術大学は『明治13年(1880年)に創設された京都府画学校を起源とする公立の芸術系大学としては全国でもっとも長い歴史をもつ大学/大学HPより』。2023年京都駅東側に移転整備されます。
[後日談]2020年4月1日に『京都芸術大学』に改称され当日特設サイトがアップされました。

◆南日本ジュニア展(inoくん入選、花香さん特選、和沙さん昴賞・優秀賞)

◆女子美大メディアアート専攻3年・ヒナちゃんから映像関連レポート
昨年ヒナちゃんが訪れてくれた際、映像制作に興味を持っていた高校生にいろんな話をしてくれて。「是非あの子に見せてあげてほしい」と自身の体験・見聞をまとめたレポートを送ってくれました。
『自分のために』送ってくれたことに「本当ですか…?」と目を丸くした高校生のリアクションが印象的でした。
自身の利害ではなく、得た知識を後輩に惜しみなく伝えてあげたい…!というヒナちゃんの思いがこもったレポートは、他の進路を目指す子や同期の子らにとっても、大事な話が詰まっていて。胸が熱くなりました。本当にありがとう。

◆麻菜さんアニメ制作会社試験
画塾屋上にて。
▲資料写真撮影に塾生さんたちにご協力いただき皆で屋上へ。…なんだか青春ぽいぞ。。

麻菜さん就活に向けてのやりとりに、現在東京でアニメーターとして頑張っているSくんにアドバイスを求めるなど。自分が知らない分野の話を尋ねられる相手がいることのありがたさをしみじみと。もちろん『現場』にいることは楽しいばかりでは済まされない厳しさも切なく聞きました。


10〜12月
◆11月15日、画塾15周年!
 なにかしたい、とも思いましたが…スタッフも少人数の当塾。デザインの仕事もあり、受験生はそれどころでなく。結果、一日一日こうして日々を積み重ねてゆくことこそが大事なのだ…と、いつものようにその日を終えたのでした。

◆かごしま市民アートフェア。中3・inoくんがジュニア大賞を受賞。
 まつちゃん、ふじみちゃん、睦実さんも出展。
市民アートフェア・inoくん表彰式

◆私事ですが…2018年5月は100歳の祖母が。2019年11月には94歳の祖父が天に召されました。
 矍鑠と生き続けてくれた、大恩あるふたりです。
 10月後半〜11月一杯、母は宮崎に常駐し、私は毎週末鹿児島・宮崎間を往復する日々でした。

◆塾生さん間リレー漫画企画。
 漫画・イラストを描くのが好きな子が多いこともあり、スキマ時間でできる企画として発案。
『お題』に対し、自分の持っていきたいストーリー展開に相手を巻き込むか、相手の意図を汲み取り調子を合わせるか…相互の化学反応で生まれる新たな展開を楽しむか。
…発案当初は意図していませんでしたが『文脈』や『相手の意図』を読む力、活かす力、カメラワーク等演出を考える力&実際にそれを描ける画力。語彙や漢字力が鍛えられる企画となりました。ご好評につき継続中。〈こちらから閲覧できます〉
誰がどこを描いているか分かると面白さ増…ゆえ、それが分かる見せ方の工夫を今後したいなと。

◆秋田公立美術大学4年Mちゃん来訪。
卒業制作のコンセプトボードのデザイン等のアドバイスなど。今回は上品な紅色の髪の毛で登場(写真撮り忘れ…)。来春から鹿児島で働きます(デザイン業)。

◆姶良10号展に2019年2月に入塾された真弓・貴美子コンビ特選。おめでとう!!

◆高2となった音楽科の優愛ちゃん。志望校も決まり、ピアノの道に益々邁進しています。
 高校美術展に彫刻模刻のオマージュで挑んだ、美術科の花香ちゃんと共に音楽と美術の共通性などを話題にしました。

◆せんだちゃん・愛息子くん来訪
せんだちゃんと愛息子くん。
変わらぬ向上心、これまで重ねてきた学びや経験ゆえの見識に「やっぱりせんだちゃんだなぁ…」しみじみ感じた嬉しい再会。坊ちゃんも健やかに成長していました。
『こどもは未来からのあずかりもの』…とても素敵な言葉も教えてくれました。

さて、締めは恒例の塾生みなさまの作品をご紹介。
(大きな画像で閲覧したい際はいづろ画塾ギャラリーページへ)
大学受験生のまつちゃん。
▲大学受験生のまつちゃん。たくさんの話、やりとり、奮闘を重ねてここまできました。
 昨年末も話したように、自身の選択した進路に誇りを持って挑んでください。キミはできる。

中3の3名。
▲中3のinoくん・ふじみちゃん・ARくん。
 実技試験対策が必要な高校を受けるのはARくんのみ、という当塾にとって若干珍しい展開…も、みな『創作』で生きてゆきたい夢を抱く子たち。各々が選んだ進路でその先の夢を掴み取れるよう、エールを送ります。

2019高校2年生
▲高2の晴華さん、花香さん、雪乃さん、唯央さん。
 いよいよ新高校3年生。志望校が決まっている子はより高みを目指し、未定の子は望む進路をしっかり模索していこう。

2019高校1年生
▲高1の和沙さん、南那さん、美月さん、凪沙さん
 今後も幅広くたくさん描き、創り。自分の感性や技術の引き出しを増やしていきましょう。

2019専門学校2年生
▲専門学校生の遥貴さん、麻菜さん。
 ふたりとも内定おめでとう。遥貴さんはデザインの道へ、麻菜さんはアニメーションの道へ。
希んだ新たな道へ進んだ、今後のふたりと再会したらどんな会話をするだろう。とても楽しみです。

2019一般・美佐子さん,ゆかさん,久美子さん
▲一般塾生の美佐子さん、ゆかさん、久美子さん。
熟練チームのお三方。ゆかさんは春から勤務地が宮崎に。新天地・ファイトです!
久美子さんは30号、じっくり仕上げていきましょうね。

2019一般・Epiさん,睦実さん,Ariさん
▲Epiさん、睦美さん、Ariさん。

一般・カナちゃん,真弓さん,貴美子さん
▲カナちゃん、真弓さん、貴美子さん。

一般・理々香ちゃん,寧々さん,祐貴さん
▲理々香ちゃん、寧々さん、祐貴さん。
理々香ちゃんは間もなくセンター試験ですね。応援しています!

ゆうかちゃん卒塾。
▲2019末で卒塾のゆうかちゃん。塾生さん皆に妹のように可愛がられていました。今後はテニスの道にさらに邁進。ファイト!

こうしている間にも日々出来事が…。。
ありがたいことに昨年入塾された方も多く(当塾において、ですが)、今年も忙しくなりそうです。  

Posted by いづろ画塾 at 15:16Comments(0)塾生作品塾生卒塾生

2020年01月03日

2020ご挨拶と2019_上半期出来事

2020top

はや2020。今年もよろしくお願いいたします。

昨年の出来事を振り返ると…(一向にカタチにできておりませんが)毎年のことながら、なんとも密度ある日々だったなぁと感じるところです。重複する出来事はなく、毎年異なる出来事・出会いがあり。
今回は駆け足で画塾の2019年を振り返りつつ記したいと思います。抜粋・ショートカット…といえども相当長くなりますのでご容赦くださいませ。

1〜3月
◆山下くん型取りリベンジ
 京都造形芸大こども芸術学科卒・山下くんが型取りのリベンジに来訪。
以前訪れてくれた際、型取り用材が古かったためか一向に固まらず(お迎えや交通機関の都合から、ひとりまたひとり…帰って行ってしまった)それをずっと気にしていたようです(なんだか申し訳ない…)

山下くん型取り2018
↑2018年4月の型取りレクチャー。…固まらない。

今回は新素材・絶対安心との『かたとーる』使用も…最初は説明に時間を取られ(すまん)型取り材が固まってしまい…。材料量の関係上、[手を型取る班]・[指先をかたどる班]に分けました。
シリコン製のバケツに5人が手を入れ型取り(+1名はダンボールの箱にて)。ギュウギュウの状態でしたが…型取り材が固まる間しりとりをしたりと、世代の違う塾生さん同士の交流が生まれほっこり。

山下くん型取りリベンジ

型に石膏を流し入れ固まるのに1時間ほど待ち、取り出したものは…
手の皺や爪先の再現、という細やかな『型取り体験』に感動するも、指先の欠損(石膏の回し入れを忘れてた)、取り出しの際に折れてしまったりと(木工用ボンドでくっつきました)…仕上がりはなかなかのものでしたが…参加した彼らは『これから創る』ひとたち。
人の知識と技術によって『完璧に』仕上げてもらったものを得て満足するのではなく、『今度は自分でやってみよう!』と思ってくれたらいいな、という私の思いに於いては、完璧なレクチャーでした。ありがとうね。
型取りした手たち。
↑左から…「指先がワープしたみたい」と笑ったinoくん,待ち時間に『折れた指で積み木』をはじめた馬場ちゃん,しげしげと『15歳の自分の手の複製』を見つめるNくん,着色してよりリアルに仕上げたゆかさん。皆楽しんでくれました。

[余談』
唯一『完全な手の型取り』に成功したNくん、家に持ち帰り『これは大事にせねば!』と密封式容器に保管したところ…数日後カビが生えたそうです(お母様談・笑)。石膏は完全に乾燥するまで時間がかかります。…これもまた経験!!


◆手羽さんブログに…いづろ画塾が。
 『手羽イチロウ』さんは美大愛好家として美大関連記事を多く書かれている方です。(ムサビの広報の方なのかな?とずっと思っていたのですが…どうも違うような。ムサビのデザインラウンジや新学科設立に貢献された方。書籍『ムサビ日記』監修などでも有名。)
手羽美術大学

この方のブログでは近年の美大の動向、また、受験期間、関東圏の美大を地方から受験する方向けに交通事情ほか有用な記事を多く書いてくださっています。もちろん現役美大生にとっても読むべき記事は多いです。例年、必要記事をピップアップしては塾生さん個々にメール等で共有を行なっていました(オススメ記事をリスト化したい野望はあるのですが…更新頻度の早さについていけず…申し訳ない)。

 ▼ともあれ美大受験志望の方・美大生さんは手羽さんの記事はチェックしておいた方が良いです。自主的情報収集力は大事。(twitter,facebookもやっておられます)
 ◎手羽美術大学

そもそも手羽氏が鹿児島を訪問されたのは、霧島アートの森(県立野外美術館)で当時開催中だった『森本千絵×中島信也〈森の中〉展〜広告づくりの頭の中はアートの森〜』のためでした。▼
【二人の根っことは】森本千絵×中島信也〈森の中〉展〜広告づくりの頭の中はアートの森〜に行ってきた
(両名ムサビ視覚伝達デザイン学科卒で客員教授とのこと。)当時この記事は拝読していたのですが…。

 ▼下記、いづろ画塾掲載記事(前半は栗野町・湧水町・霧島市・鹿児島市観光満喫が微笑ましい→いづろ画塾→仙巌園・西郷公園(2018大河ドラマ西郷どん、という構成)。卒塾生は画塾のドアを懐かしく見ていただきたく。
 ◎【飛行機雲の街】今最も熱い鹿児島を堪能してきた

記事は2017年7月のもので、私がその存在に気付いたのは…2年後の2019年1月でした。。まさか『あの』手羽氏が画塾のドア前まで来られていたとは…!と大量に冷や汗をかきました(当日は休塾日でお会いできず。3Fで実は仕事してたのですが…)。時間が空きすぎたものの、これはご挨拶しておかねば…とご連絡しました。
記事中でいづろ画塾を『恐らく鹿児島で唯一の美術研究所』とご紹介いただいていますがその訂正も。私の知る限りですが、鹿児島市には美大予備校として『カルミア美術研究所』さん、『アトリエ松山』さんがいらっしゃいます。(見学に来られた方には概ねお伝えしている情報です。)


◆ゆかさん職場で漫画デビュー
 職場で「絵を描いてるんだってネ!」と広報物用に頼まれた漫画を(締め切り前に風邪をひくアクシデントもある中)頑張って仕上げられました。熱で意識が朦朧としながらも必死にPCで着色・セリフ入れをする彼女の横でお手伝い。…漫画家さんのアシスタント気分を味わわせて頂きました。
ほか、Illustratorやロゴの作り方を少々伝授させていただいたた社会人塾生Mさんはご友人のお店の看板ロゴを依頼されたり。
腕を上げたことで制作の仕事を依頼される嬉しさを共有する反面…自分の首を絞めているような気も少々(苦笑…いづろ画塾の母体・3Fのグラフィスは広告デザイン制作会社なので)。それを超えるプロでありたいなと。


◆長岡造形大学_青山ちゃん,ざわちゃん卒業制作展&『1_WALL展』
 松陽高校美術科卒のふたり。高校受験の際に通ってくれていた彼女たちが大学卒業…いやはや。『松陽5人組』として時々訪れてくれた彼ら。…塾長も大好きな子たちです。
青ちゃん・ざわちゃん卒業制作
↑本人達によるtweetをリツイート。こういう卒制アプローチ(宣伝)が昨今増えていますね。

大学卒業後、東京のデザイン会社に就職し頑張っている青山さんは『1_WALL展』の一次選考に通過しました。惜しくも漏れた最終選考に昨年に続き残っていたのは…女子美大ビジュアルデザイン学科の河村真奈美さん。デザイン制作会社に就職。
河村真奈美さん。
彼女は当ブログ記事
進路、とは
遊び心全開!カメラあそび
登場のKちゃん。女子美大からの広報物・表紙デザインに彼女の名や写真を見つけては、胸があたたかくなったものです。


◆京都工芸繊維大学に建臣くん合格
 当塾からは初めての同校への合格者。2度目の挑戦&これまで同校合格に至らなかった子らの顔を思い浮かべ…今度こそ!という思いもありました。『対策できないような試験を出す』とされる京都工芸繊維大学。二次試験では学科もあるため、限られた少ない回数での実技対策はなかなかの密度でした。
彼には受験前も入学後も、何度か『なぜ、京都工芸繊維大学に行きたかったの?』という質問をしました。
国立であること、デザイン性を重視した建築を学べること、京都の建築物が好きであること…等々。

1年次前期の学び・成果から『デザイン専攻』『建築専攻』に選べる進路が別れるようです。無事希望した『建築専攻』に進むことができました。
前期はデザイン分野・建築分野の合同実習の日々に「建築ロスっす…」と弱っていた彼に、偶然見つけた京都造形芸大での安藤忠雄氏の講演を伝えたところ「絶対行く…!(這ってでも)」と。講演は大変得るものが大きかったようです。
『工繊(コーセン)』というのが略語のようで。彼の校名の呼び方が入学後、『工繊』に変わったのが印象的でした。


◆ムサビ日本画学科へ向かう馬場ちゃんの送り出し。
 いつもの記念写真じゃつまらないなぁ…と、多重露光写真にて。(写真はさらに加工したもの)
多重露光写真
彼女の受験については…いろんな思いがありました。同校・同学科の『先輩』である濵田千晴さんとの出会いをセッティングできたこと・久木田さんとの出会い…、また私が一番こだわっていた(或いは捕らわれていた)のは、3年前にタマビ統合デザイン学科へ送り出したYちゃんとのやりとり。
毎年「この子たちを送り出したら、もう終わってもいい」と考えている自分がいます。

本来塾生さんに話すべきではないのですが、彼女は『そんなことを話してしまう』印象の子で。つい私は弱音を言いました。当時のYちゃん高校3年生。馬場ちゃんは高校1年生。
「馬場ちゃんがいるじゃないですか!」無邪気に返された言葉でしたが…私には呪縛のようなことばでもあり。勿論その後、共に制作や受験対策を続ける中で彼女のたくさんの可能性を感じ。共に走り続けることができた。
合格の報を連絡してくれた馬場ちゃんに、いちばんに伝えたエピソードでした。

◆Nくん、中学校卒業式で黒板ジャック。
中学生卒業式。
↑Nクン画(マルは卒業生たちが個人個人で書くスペース)。右は鳥を愛する和沙ちゃん画。
なぜ卒業生(送られる側)がサプライズを…?という疑問が少々ありましたが…。画像は2月にテールベルトを下地に塗ったミニチュアにパステルでシュミレーションしたもの。当日は無事成功したとのこと。和沙ちゃんは卒業文集の表紙を務めました。

◆念願の地・草津温泉で湯治中のくらりんからメール。
くらりんin草津温泉
 くらりん、こと凛太郎くんは京都造形芸術大学キャラクターデザイン学科ゲーム専攻3年生。…んが、湯治&草津が念願の地、という渋すぎるチョイス。
当時3月、私共は年度末の仕事で朦朧としていたため「いいなー、いいなぁ…」とスタッフ皆で天を仰ぎ連呼。…しかしふと送ってくれた近況にほっこりしたのでした。

2019年にゲームジャム、なるイベントに参加しディレクターを務めたゲームが高評価を得たとのこと。
▼下記記事内に【電撃オンライン】【ファミ通.com】の紹介記事へのリンクあり
【京造インタビュー記事】https://www.kyoto-art.ac.jp/production/?p=104464

『ゲームジャム』とは「ハッカソン」のゲーム版。
(文中より省略抜粋)ハッカソンとはIT関連企画としてプログラマーを集めて、制限時間内で社会に役立つ技術を開発しようというイベント。エンジニアリング用語のハックとマラソンを足した造語。

ゲームジャムもこれと同じで、48時間以内に企画・デザイン・サウンド全てを含めてコンピュータ上で動作するゲームを作るコンテスト。
ビットサミット(日本最大級インディーズゲームの祭典)が京都で開催される関係で、京都=学生の町、歴史文化と最新テクノロジーの混在する町、任天堂のお膝元…からビットサミット運営が関西の大学や専門学校に呼び掛けゲームジャムを行なうことに。

参加6校/立命館大学、京都精華大学、大阪電通大、京都コンピュータ学院、ECCコンピュータ専門学校、京都造形芸術大学。その中でゲームデザインやアート、プログラムに興味のある学生たちをシャッフルし、いくつかのチームを作ってそこで出来を競い合う。


ゲームジャムの件は夏にインターンで東京に向かう新幹線車中の当人からご連絡いただきました。
東京の子らとも連絡とれるといいね、と言うと「1dayインターンだから東京同窓会は難しそうです…」とのこと、同期の皆もインターンや就活・卒制の時期になったかぁ…、と時の流れの速さをしみじみ感じます。

◆美佐子さん山引退宣言→のち、撤回(10月ごろ)。
 健康上の問題から一時引退宣言が出ましたが、回復後の「私から山をとったらどーするのよ~!」復活宣言は嬉しかった。
彼女は登山ファンにはかなりの難所の山々を、2018年には富士山を0合目から踏破(5合目まではバスで行けるのですが…)。
美佐子さん撮影、富士山の御来光
山頂からの御来光(日の出)の写真を見せていただいた際、思わず皆でモニタに手を合わせた話を聞いた工繊大の建臣くん、「自分もいつか行きたい!」と。…こうして若い世代の『のぞみ』の引き出しが増えるのも嬉しいこと。
 ほかにも高山の植物、切り立った崖を『練習に』登った話、熊と遭遇した話…とエピソードは数知れず。歴代塾生さん間でも有名人の美佐子さん。手作り味噌のお話の際は「味噌って自分で作れるんですか!?」目を丸くした高校生のリアクションも印象的でした。
大家さん&画塾きっての『山ガール』の復活は嬉しく。でも呉々も無理はしないでくださいね。


◆ムサビ空間演出デザイン学科のrukaちゃん_19BOX展
 ヒョッコリ現れたrukaちゃんは、前年の銀髪から黒髪のショートカットになっていて。「あら可愛らしい!」と言ったところ「ちょっと前まで坊主だったんです!やっといいかんじに伸びてきて。」と。…オウ。
グループ展は彼女の1年上の先輩・タマビ統合デザイン学科のYちゃんが行なっているのを見て憧れ、「自分もいつかは…!」と思っていての今、とのこと。こういう『つながり』も、とても嬉しい。
ruka_19box

 ほか、当時大学入学を控えていた後輩にも様々なアドバイスをしてくれました。入学前は
SNSを利用し、在学生や同期入学になる子との交流・情報交換を行なったと。『ハッシュタグ・春からムサビ』(各校で女子美、タマビ…など校名は変わる)。
結果、『合う』ひととしか合わないようですが、これも現代ならではか…と。少々複雑な思いもありました。


◆神戸芸術工科大カコちゃん卒業制作。今は同大学の大学院で精力的にコンテンポラリージュエリー制作を頑張っています。
 2019伊丹国際クラフト展 ジュエリー 奨励賞(光陽社賞)おめでとう!!
▼Pinterest『下小野田 夏子』作品



◆濵田千晴さん大学院修了制作。優秀賞おめでとう!!
濵田千晴 修了制作『ひとつ、坩堝を世界にマーキング』
▲濵田千晴 『ひとつ、坩堝を世界にマーキング』|「平成30年度 第42回 東京五美術大連合卒業・修了制作展」photo by (c)TOKYO TENDER TABLE

▼こちらにも掲載されています
2019年平成30年度武蔵野美術大学大学院修士課程日本画コース2年次作品展/作家紹介ページ

▼Pinterest『濵田千晴』作品



◆ムサビ芸術文化学科卒・紗季ちゃんデザイン設計会社就職
 高校の同級生で同大学出身となった濵田・紗季コンビ。高校生の時は「いつか一緒になにかの展示ができたらいいね」、「雅号、どうする?」…という可愛らしい会話を交わしていた二人。
大学入学後はそれぞれの学びを深める道を歩み、大学院へ進学した濵田ちゃんは画業を深める道に。
紗季ちゃんは芸術文化学科で培った文章力、映像・広告制作、展示設営の知識と技術を生かしてTTT(トーキョー・テンダー・テーブル株式会社)に入社し素敵なプロジェクトをたくさん手がけています。
 ◎Glass Bulbs Story 〜「くらしにインテリア球根を Glass Bulbs」日本橋とやま館〜(2019.2.21終了)

濵田ちゃんの修了作品画像は紗季ちゃん撮影。『東京五美術大連合卒業・修了制作展』で展示された濵田ちゃんの作品画像を『ファイルストレージ』経由でたくさん送ってくれました(解像度の高いきれいな写真群、また改めて別記事にてご紹介します)。縦長の大画面を見上げる来場者の人々や、作品のディテールが伝わってくるクローズアップ写真の数々に、ちょっと現場へ見に行けたような気持ちになりました。本当にありがとう!
…卒塾生とのやりとりでファイルストレージ使用者が出ると、なんだか『大人になったなぁ…』と感じてしまうこの頃。

4〜6月
◆各校の入学式

◆貴美子さんの飼い猫の『つぅちゃん(常子さん)』
kimikoさん&inoくんによる『つぅちゃん』

一般塾生・貴美子さんがアクリルガッシュで飼い猫『つぅちゃん(常子さん)』を描かれた際、猫さんのゴージャスな佇まいに、漫画家志望・中3inoくんに「キミも描かぬかね…?」と。
ペン画+着彩で描きあげたのち「さて、この猫さんの飼い主さんはどんな方でしょう?そしてこのネコさんの名前は?」洞察力・想像力を試すような少しいじわるな質問でしたが、彼が答えた回答が…的確で。貴美子さんと共に「楽しみな子だねぇ」…としみじみ。
inoくん、漫画原稿仕上げ中。
▲inoくんはアナログ原稿(ペン入れ・スクリーントーン貼り)からデジタル漫画制作(タブレット端末)に移行した年でもありました。

◆みなみちゃん、ライトノベルの挿画を描いているとのこと
 通塾していた高校生の頃「自分は趣味として絵を描き続けたい。生業は別。…好きなことを一番贅沢に楽しむのってそういうことだと思う」という持論のもと、一般塾生として通っていた彼女。
今はイラストの仕事を外注で受けつつ「いつか本業で立ちたい!」と頑張っています。
のちに知ったことですが、画塾に来なくなってから鹿児島のデザイン系専門学校に通い、卒業していました。画塾で目標に向かって研鑽を積む同世代との様々な交流が少なからず影響を与えたのかな、と勝手ながら推察。…その選択が、良かった!と彼女が心から思える日が来るよう応援したいと思います。
ちなみに塾生さんで同校の彼女の後輩が2名。…不思議なご縁です。

◆睦実さん、ホルベインスカラシップのためのポートフォリオづくり
睦実さんと愛娘ちゃん。
 当ブログ記事『おはぎとドリアン』に登場した睦実さん。ホルベインスカラシップ(奨学生)になるためのポートフォリオづくりを行いました。
結果は残念でしたが…乳幼児を育てつつ『絵を描き続けたい!』という彼女の意志や行動力に、年若い他の塾生さん達が刺激を受けていました。

私は、『乳幼児を抱えるお母さんが気軽に扱える画材』がクレヨン系(みつろうクレヨン、おやさいクレヨンなど、赤ちゃんにそのまま触れて害のないもの)にかなり限られること…を実感しました。顔料には毒性があるものもあり、かつての『お母さん画家』さんたちはどうしていたのだろう、という興味も。
かたや、「母親は自分のことはさておき、育児に専念すべき」といった意見も聞こえてきそうですが…、確かに、お母さんは大変なお仕事。しかし様々なものごとの価値観が変化している『これから』は、そんな需要があるのも自然なことのようにも感じます。(大学院生時の濵田ちゃんが、男性の同級生が赤ちゃんを背負いながら制作していた、というお話も念頭に)…今回の彼女のエントリーが、その小さなきっかけの一つになればと祈念。

◆県美展 和沙さん&花香さん入選

◆南日本女流美術展入選(ゆかさん,和沙さん,花香さん)写真は画塾でのミニ表彰式の様子。
ゆかさん表彰式。

◆卒塾生のお父様 蝶の博物館の看板依頼

◆末永くん就職報告

1年間を凝縮すると…、その都度の思いや記憶が蘇り。
『なんという切り口で書き始めてしまったんだ…』と青くなることしきりですが、これもまた2019年の1年…でなく、上半期のこと(と書きながら震える思いですが…)。
そして、そんな切り口での展開を思いつかないくらい走り続けた日々が前年度までも連綿と続いてきました。

みんなとの道程が、誰かへのアドバイスのひとつになっていたり、その都度対応する自分を試されているような思いになったり。
毎年『これ』をできるかは…なんとも言えませんが、割愛してもなお、これほどのボリュームの日々を過ごさせていただいたことに感謝です。

しかしこれらは上半期(6月)の出来事。
し…下半期へ、、つづく。  

Posted by いづろ画塾 at 17:58Comments(0)塾生作品塾生卒塾生

2019年06月24日

おはぎとドリアン

おはぎとドリアン


ある日、一般塾生の睦実さんからご質問を受けました。

「あやさん、『おはぎとドリアン』って絵になりますか?」

・・・中空を見つめ逡巡すること数秒。

やはり分からなかったので「…どうしてそう思ったの?」尋ねると、きちんと理由がありました。

睦実さんの大学時代の学友・インドネシア人の方に絵を描いてプレゼントしたい。
日本のことわざで“思いがけない幸運に会う”ことを『棚からぼたもち』というけれど
インドネシアにも同意のことわざがあり
そこでは『ドリアン』が『おはぎ(ぼたもち)』として表現されているのだ、と。

…以下私の想像ですが
学生の頃のふたりがそんな会話をして「へぇー!」と互いに驚いた思い出があるのでしょう。
その絵を送ることで相手の方もその出来事を思い出しフフ、と微笑むはず…。

最初は突飛に感じた画題に納得するのでした。


……しかし、それをどんな絵にして表せばいいのだろう。。

絵を描く時は、本番の紙やキャンバスにいきなり描くこともありますが、
紙やクロッキー帳にラフを描いて構図やアイデアを複数案描きだしてから絞り込んだり別案と組み合わせて折衷案にしてみたりと、検討を行います。
方向性がきまったところでイザ、実制作へ…!

この過程を疎かにしてしまうと、なりゆきまかせになってしまいます。
なりゆきまかせに描くこともそれはそれで楽しいのですが…今回の目的は『プレゼント』。
意図したことが相手に伝わらなければなりません。

『おはぎとドリアン…ううむ、どう見せるか。』
一緒に頭をひねりながらラフを描き出してみます。

スタンダードに並べてみる

▲…ひとまず並べてみる。
地面に影がつくと…おはぎはお皿に載せたくなるのが人情。

平面構成風。宙に浮くおはぎ。

▲平面構成風…意味がわからないので没。

ピレネーの城(マグリット)風。
▲浮かせてみる。(マグリット"ピレネーの城")

さらに浮くおはぎ。
▲さらに浮かせてみる。友人と睦実さんの後頭部を入れたり…

マグリット風
▲マグリット風リトライ。("これはパイプではない")

棚からドリアン

・・・棚からドリアン。


……だんだん大喜利みたいになってきてしまいました。
(そもそも『おはぎ』の通念とは粒餡か、こし餡か…?)

しばらくして
「こんなかんじ、どうです?」
声がかかり、彼女のラフを拝見。

睦実さんのイメージ画

ドリアンは何処(いずこ)…?

「これ(右)は…?」
「ドリアンの切り身です。」

・・・なぜ、切り身(スライス)…!?

「一見して『ドリアン!』って、分かりやすい方が良くないですか?」
「ウ~ン…でも、『これ』なんですよ…。」

『切り身案』で描きたい!との本人のご希望から
『Ohagi』『Durian』と文字を添えてイラスト的にしてみましょうか。ひとまず構想は着地したのでした。

ラフ決定案。
(実制作はご自宅で描かれたため、絵の写真がなく…ラフですみません)

ご友人には制作意図も通じ、とても喜んでもらえたそうです。


それから数日後。
学生時代にアジア諸国を旅したという一般塾生・Epimbiさんにこのお話をしたところ『ドリアンの切り身』のくだりで「…現地の人ならそれ、分かると思いますよ。」と真面目な表情でおっしゃいました。

果物の王様と呼ばれるドリアンは生産地でも高級品。
Epiさんが旅行に行った際、買い求めやすいようカットしたドリアンが普通に売っていたそうで『学生の貧乏旅行とはいえ、一度は食べてみたい…!』と、食したそうです。

「…して、そのお味は?」
「バナナと、バニラアイスを合わせたような味でしたねぇ…」

ゴツゴツ・トゲトゲとした形状こそがドリアンのアイデンティティ、と思い込んでいた私は…正直なところ、実物を見たことも食べたこともなく。

そんな私が『客観的に伝わらないのでは?』と危惧した『ドリアンの切り身』というビジュアルは、実際に食したEpiさんや現地の友人を持つ睦実さんには「わかる」モノで。

その地の文化や場所、個々人の経験値に応じて「あたりまえ」は異なるのだなぁ…
当然といえば当然のことなのですが…
自分の狭い「あたりまえ」の尺度について考えさせられる出来事でした。


ちなみにインドネシア版の『棚からぼたもち』は
『落ちている(きた)ドリアンを手に入れる』というそうです。

mendapat durian runtuh


塾生さんとの日々の中で、お気に入りの話のひとつです。



「…というのが、『おはぎとドリアン』のお話。」
締めくくると、
ニコニコ聞いていた当時受験生のSetoちゃんが
「…なんだか落語みたいなお話ですね!」と…。

ん、落語かな…?
いやいや短慮にリアクションしてはイカン。
私は落語の知識に長じていないのだから。
でもコレ、落語的オチなのかしら…ううむ、もっと勉強せねば。それから適した返答を考えよう。

…新たな悩みが生まれたのでした。
  
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Posted by いづろ画塾 at 15:23Comments(2)塾生

2015年02月15日

進路、とは

タイトル画像

昨年末に入塾した、高校3年生Mくん。
高校での最終三者面談の席で、これまで志望していた工学部からからおおきく転換、公立大学のデザイン科を志望。(しかし本人の中では胸に秘めてきたもののようでした)
2次試験として課せられている『実技』対策のため当塾を訪れ、体験後、入塾を希望してくれました。

美術系ならば、『実技のみを磨けば良い』か?…否。

国公立系大学の場合、センター試験の結果も大きなウェイトを占めます。(※美術系では、全教科でなくセンター試験内から『選択科目』とする学校が多いです)
私立系美大に於いても、学科が『全く必要ない』わけでは勿論、ありません。

独自の学科試験や、センター試験の点数と実技試験の点数を合算し合否を決める『センター利用入試』という形式を設ける学校もあります。
(美術系を擁するすべての学校が、というわけではありません。『実技のみ』あるいは『センターのみ(実技なし)』で合否を決める方式を設けている学校もあります。)

ただ、入学後の学びを考えると…学力・実技力ともに、ある程度は携えた状態で進学される事は望ましいかと考えます。


Mクンは昨年11月の入塾後、学校を終えてから夜遅くまで実技力アップに取組み続け、
点数配分上『とっておきたい』センター試験の準備に不安があると、1月前半は勉学に専念しました。

志望大学はセンター試験の成績配分も大きいため、それはそれでヨシ、ただし、
『描かなかった』期間ぶん、伸び盛りのキミだからこそ、『元に戻す』期間が必要になることは告げていました。画塾に通えないとしても時間を見つけて、対象を観察し手を動かすことは続けておいてね、と。


−明けて1月。
実技の経験不足を補えるほどには芳しくなかったセンター試験の結果を受け、
進路相談の先生に、彼の希望とは別の、デザイン科を有する国立美術系大学を進められました。
…その大学では、『センター試験結果』よりも『実技』に点数配分が高く設定されていたためです。

センター試験結果『のみ』で照会すれば、『安全』…のように見えたのかもしれませんが、その学校の『実技試験』は、内容も様式も、これまで取組んできたものとは全く異なるものであり、
そもそもそこは、本人がこれまで全く意識したことのない大学でした。

先生にその進路変更の提案を受けて悩み、電車に乗り遅れて来塾が遅れそうだとお母様からお電話を頂きました。


自らの夢を語るからには、自らリスクも背負わねばならない。
私は現在の志望大学で貫くことを、すすめました。

すると、『やっぱり』といった雰囲気でふ、と笑ったお母様。
…意外な反応で、正直、戸惑いました。

『それであなたはどうするの?画塾の先生に相談してみなさい』
滅多に電話をかけてこない息子さんからの相談の電話に、そうアドバイスしたところ、
『…画塾の先生は、止めないと思う』と、本人は言ったそうです。

…出会ってからそう日は長くないのですが …わかってらっしゃる。


経験不足を承知で自ら希望を宣言し、励んでいる現時点においては、
彼は『それ』に全力を尽くすべきと、考えたゆえです。



Mくんを迎える準備をしながらも先ほどのやりとりを反芻。今後すべきことは…ウ〜ム…。

…横で黙々とヘルメス胸像のデッサンに取組むKちゃんに、ふと話しかけたくなりました。


彼女は鹿児島市内の普通科高校卒業後、昨年春に当塾へ入塾。
AO入試で女子美術大学のビジュアルデザイン科に合格し、今年の春から美大生となります。

高校3年生の進路選択の際、周囲が受験を当然とする流れの中、あえて受験をせず、4月に画塾の門を叩きました。

見学に訪れ入塾した当初は、経験不足による不安と、
『決めたからには、後には退けないのだ』という強い意志がないまぜの印象でした。

カメラに興味があり、被写体やモチーフとして建造物や鉄塔、電柱に美を感じる彼女。
話を聞くほど内面に秘めてきた情熱を感じ、写真や立体…、様々な体験をさせてきました。

進路を吟味し、心に秘めてきた夢を叶える場として強く惹かれた『女子美術大学』の学校理念や方針に共鳴し、そこでの学びを強く希望。
…努力の結果、そこが次のステージと決まった今だから。

『…高校3年生当時、Kちゃんは、どんな心境だったの?』

聞いてもいいのかな、と思いました。

普段から言葉少ななKちゃん。…少し考え、笑顔でひとこと。

『…すっっごく、イヤでした。』

曖昧ながらも、やりたいことがある。…けれどまだ形にならない。
流されない、流されたくない。でも明言しない(できない)、
孤独なたたかいがあった高校生時代の彼女を、ふわりと感じました。



かつての塾生さんにも、彼女のように『模索期間』を設け熟考した進路に進み、
その先でもまた模索、試行。たたかい…思考、模索…を繰り返している人たちがいます。
みんな、今もなお奮闘中。

求め、掴む。…掴んだ!
…でもそれは『ゴール』ではなく『新たなはじまり』でもあり。

あるいは、学校の『合否』という『わかりやすい』事象として、掴めなかった。
でもそれは決定的な敗北なのか?…否。

『わかりやすい』他者から見るところの『成功』を、その『とき』は掴めど、それは当然、永続的なものではなく。
自らの精神の血肉とならないならば、形骸的なモノにどれだけの価値があるのだろう。

高みを求め続けるのならば。…模索し続ければ。
何らかの『答え』が得られるはず。

…たとえ、当初考えていた『わかりやすい』結果ではなかったとしても。

いつかの記事にも書いたことに重複してしまいますが…私は、そう思います。



塾長のことのあと、新規入塾者様の受け入れを迷っていた頃に出会ったKちゃんは、
昔、彼女と似た進路の選び方をした塾生さんとどこか似た面差しで。
…懐かしいものを感じさせる子でした。

先の自分のためにとアルバイトを続けながら、合格後も画塾に通い続けてくれました。
合格後も『ここ』に通う価値を持ち続けてくれたこと、嬉しかったです。

彼女は2月一杯で卒塾します。レギュラーの旅立ちは寂しいけれど、
自ら考え、もがき掴んだ『道』で、『なにか』を得るであろう彼女と、卒塾生として再び会える日が楽しみです。

ペットボトルの表面に反射した画塾のモチーフ達。


冒頭の画像の正体は、ペットボトルの表面に反射した画塾のモチーフ達。(Kちゃん撮影)







先述の
『自らの夢を語るからには、自らリスクも背負わねばならない』

…この言葉は当然、常に、私自身にも還ってくるものです。
私は、その覚悟のもとに歩んできたつもりです。

なれど、その覚悟も、年を経るごとに、
いかに甘やかなものであったかと恥じたりもします。
でも当時の自分にとってそれは、精一杯のなかで想像しうる『世界』でした。


当時の私と同世代の若者たち、
高校生、浪人生、大学生、社会人…さまざまの中には、
より過酷な状況に於いてもなお、真摯にものづくりに取組む子もいます。
人生を模索している子がいます。


期限なき夢。期限りある人生。

夢を抱え挑み、もがくひと。
身の上に起こる、現実の状況に身動きとれぬひと、…そこから飛び出すひと。
『大人』としての自分の役割を担うひと。
生きる傍らの友人として、創作にいそしむひと。

…そのなかに優劣はなく、一概に、『是』だの『否』だのと、いえないことばかりです。


現在も第一志望の公立大学試験に向け奮闘中のMクン。
同じく公立大学試験に向け、ひた走るSKちゃん。
…結果を待つ子ら。
社会人経験を経て、新たなる旅路に漕ぎ出すmaricaさん。

みな、各人の覚悟のもとに、励み、旅立とうとしています。

私どもはただ、ここに在り、全力でサポートを行うとともに…
自分に課した『覚悟』や『頑張り』に押しつぶされそうになったときの、寄る辺となれたら。
…そう思うのです。  


Posted by いづろ画塾 at 17:40Comments(0)受験塾生

2013年08月26日

ミケランジェロづくし


ミケランジェロといえばイタリア ルネサンス期、
ダビンチ、ラファエロと並ぶ3大巨匠の一人。
ダビデ像をはじめローマピエタ、身近な石膏デッサンにおいても
“ブルータス”“メディチ”“瀕死の奴隷”など彫刻の大家であるとともに
システィーナ礼拝堂の天井画などフレスコ画においても多くの作品を
残しています。

Miさんは先週から15時間徹底描き込み鉛筆デッサンで“ミケランジェロ”
を仕上げました。
高齢のミケランジェロ像はちょっとぺっちゃんこの鼻とお髭が
特徴の石膏像です。

さて、これで終わらせないのが『いづろ画塾流』なのです。

  塾  長「Miさん、3次元デッサンをやろ!」

  Mi さん「???」

  塾  長「油土で顔面の摸刻をしよう!」

  Mi さん「は、はい、★Я*…」

  塾  長「この老人顔から開放されると思ったのに…って?
  あのね、立体デッサンでおひげの石膏像は
これでこわいものなしさ!」

mike

Miさん、今日お休みの理由はミケちゃんのせいではないよね〔笑〕

YeriさんとYsakiさんは頭骨主役の共通モティーフです。
Yeriさんも12時間の徹底描き込みで今日のデッサンを終えたところ。
Ysakiさんは描きだし3時間、いい感じで進みそうです。


徹底描きこみを体験すると、初期段階・中盤におけるロスタイムを自覚することができます。
限られた時間で実施される受験デッサンです。
3時間であれば、6時間相当の仕上がりにすることを目標にしましょう。

25日〔日〕午後6時そろそろ閉塾かと思った矢先、現れた京都圏美大生。
顔が、身のこなしがぐっと大人っぽくなって 充実した日々を確信させます。
jyun
チー子もしっかり覚えているようで、激しいペロペロ攻撃がなかなか止みませんでした。

  


Posted by いづろ画塾 at 17:21Comments(0)塾生

2013年06月23日

通信制美大入学 、画塾でフォロー!

通信
武蔵野美術大学造形学部通信教育課程 デザイン科 秋期入学手続きをすませ、
その自主学習に取り組む19才の青年が画塾にいます。
デザイン

自立心旺盛で、週5日のバイトで親に負担をかけずグラフィックデザインを学び、
近い将来東京において、広告関連の仕事で身を立てたいとの夢が彼にはあるのです。
 
今まで接した塾生と方向性が真逆で、最初は驚いたものですが、彼の人間性と
才能を見るにつけ、これもおおいに有り!の学びの姿に共鳴し、
全面的バックアップを約束しています。

テキスト(教材・課題等)も目を通させてもらいましたが、ちゃんと学んでいけば
なまじ苦学し、過剰なバイトに明け暮れたり、孤独や、不本意な友人関係で悩んだり、
居眠り、友達頼みの出席表提出、身につかぬ履修科目などなど、
多くのリスクのある上京美大生より良好な方法かとも…
(現役大学生・美大受験生たちよ、決してあなたのことを否定している訳ではありません。
人それぞれの事情の中でベストな道を見つける!ただそれだけのことなのですから)

リアルタイムの刺激がなくとも年間3ヵ月のスクーリングでたくさんの都会の空気を吸って
4年後、臆する事無くTOKYOでの君の夢かなえて欲しいと思います。

週末・週明けギャラリーは、明日アップします。  


Posted by いづろ画塾 at 18:36Comments(0)塾生

2012年11月12日

Tさんのおうちの“うんべ”

unnbe
先日、一般塾生のHさんが見事な“うんべ”を手に登場!

これは現在休塾中のTさんのおうちに生っていたものだそうで、
療養中だったTさんが快方に向かっており
自らHさん宅に持参され、
「絵に描いてね!」と、渡されたものだとか。

HさんとTさんは昔からの大親友
Tさんが患われる前は、よく一緒に画塾で絵を描かれていました。

Tさんが入院治療され、退院されて自宅療養されているときも
折りに触れ、Tさんのことを心配されていたHさんが、
それは嬉しそうな笑顔で
劇的に回復されているTさんのお話をしてくださり、
塾長以下、スタッフ一同嬉しさを噛み締めています。

Tさんにみせるためにもはりきって絵筆を握られたHさんでした。
sannninn
ちなみに“うんべ”(ムベ)は“あけび”とは別のものだということを
はじめて知りました。

はじめての果物に不思議そうな顔の中学生や小学生の塾生。
紫の美しい実を割って味見をしてもらいました。
hutari
Tさん!もうひとふんばり、
早く元気になって、また画塾に来てくださいネ

Hさんともども、皆で首を長くして待っていますヨ

suisai
Hさん作:うんべの水彩画完成!
  


Posted by いづろ画塾 at 14:55Comments(0)塾生

2012年06月18日

パワフルな一般塾生!

いづろ画塾生_バイオリン
当塾の一般塾生、才色兼備のY嬢は大学4年生(千葉県出身)。
歯科医を目指しながら、サークルでは弓道
幼い頃からバイオリンを続け、
大学入学後は日本舞踊を始め、来年には大きな舞台を控えているとか。
ほかにもヨガスクールに通い、
さらに、当塾で絵を学ぶ…。
という、容姿に似合わずバイタリティに溢れる女性です。

6月17日の日曜日の画塾は、北薩から通う塾生たちが、
大雨によるJR運休の恐れがあるため、こぞって休塾。
6名程のメンバーでデッサンや着彩を学びました。

着彩は中型モティーフ。
メロンの複雑な紋様に頭を抱え、
ミニバイオリン(2/3サイズ)のフォルムに悩む塾生たちでした。

思い立って、Y嬢にバイオリンを渡し、一曲リクエスト!
ベートーベンの“ロマンス”を優しく奏でてくれました。

さあ!塾生諸君!!
メロディの聞こえるようなバイオリン。
甘さが香るようなメロンを描いてくださいネ!

いづろ画塾_絵画_メロンetc

いづろ画塾_モティーフ_メロンetc  


Posted by いづろ画塾 at 17:58Comments(2)塾生

2012年04月14日

インターナショナルな一般塾生!

いづろ画塾インターナショナル
いづろ画塾が開塾して間もない頃、2年間の留学期間中
ずっと通ってくれたシンガポールのWちゃん。
彼女が帰国する時は、涙のお別れをしたものです。

ネイルアートを学ぶために1年間ドイツに渡ったTさんは、帰国したら
また通ってくれる予定です。(お土産話が楽しみ!)

そして、最近入塾したバイリンガルのN ちゃん。
(アメリカ生まれで、日本ではインターナショナルスクールを卒業した18才。)
彼女は9月にイギリスの大学に入学するので、あとわずかのおつきあいになりそうです。

一様に、皆、学びに趣味に、仕事に、前向きな生き方が凄い!!

デッサン・水彩指導の時には、日本語がちょっと苦手なN ちゃんと、塾長との会話。
その1)「今日は透明水彩絵具で表現しましょう。」
    「??トウメイ??」
    「コホン! え〜とネ、トランスペアレント絵具、分かるカナ?」
    「あ〜、ハイ!!」
その2)石膏デッサンの時、斜めに傾いた左顔にある目の表現で
    「描き始めに上まぶたと、下まぶたを描くのではなく、眼球として捉えると良いよ。
     鼻筋から…(石膏を指差し)日本語ではネ、この部分を“目がしら”といい、
     耳側へ繋がるまぶたの終着点を“目じり”と言います…」

塾長は、これから常にかたわらに、電子辞書や英和・和英辞典を置きつつの指導になりそうです。

塾長がバイリンガルになる日も近い! かも…!?  


Posted by いづろ画塾 at 16:59Comments(0)塾生

2011年09月24日

今年は中学生が元気!

デッサン鉛筆

美大受験の高校生や既卒生、一般及び大学生と
様々な世代の塾生が集ういづろ画塾ですが、
最近は中学生の入塾生も増えています。

例年、鹿児島県で唯一の美術科を持つ
松陽高校受験希望の中学3年生は来ていたのですが
今年はいわゆる“受験のため”というよりは
純粋に“美術に興味があっていろいろなことをやりたい”
という、中学1年・2年・3年生が集っています。

ご両親に連絡してもらうという方法をとらず、
かわいらしい緊張感いっぱいの声で
「見学に行ってもいいですか?」と、電話をくれます。
年若いこの子達が美術の世界の裾野を広げてくれることに
喜びを感じています。

モチーフ将来、美大を目指す子も、
違う道を選ぶ子も
感性がみずみずしい時期に
画塾の門を叩いてくれること
本当に嬉しいです。
やわらかな感受性で、たくさんの“美”を吸収して
心豊かな人生を送って欲しい!
塾長以下、スタッフ一同、
そう願って止みません。  


Posted by いづろ画塾 at 18:37Comments(0)塾生