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Posted by チェスト at

2023年08月13日

濵田千晴 展

濵田千晴展 2023


卒塾生の濵田 千晴さんが2度目の個展を行います。

【濵田千晴展】
[日時]8/23(水)〜9/02(土)会期中無休|12:00〜18:00 最終日17:00まで

[会場]GALERIE PARIS|横浜市中区日本大通14 旧三井物産ビル1階

[アクセス]
 みなとみらい線「日本大通り」駅3番出口すぐ
 JR根岸線「関内」駅南口、徒歩8分
 横浜市営地下鉄「関内」駅徒歩8分

※個展DMを画塾ドアに掲示しています。欲しい方はお声掛けくださいね(残部少)。

濵田千晴 作品2023-1

[作者コメント_個展DMより引用]
本展のメイン《岩舟ヲ理解スル為ノ儀式》(2020〜) は、様々な場面に岩舟が散りばめられた巨大な絵画です。「岩舟」とは濵田が幼少期、鹿児島で祖父に教えて貰った山中にある秘密の巨大岩です。

他に小作品《夢日記シリーズ》(2023)なども制作している濵田は、知りたくとも簡単には理解できないものを理解しようとする過程に興味を持ち制作を続けています。


濵田千晴 作品2023-2


今回は、濵田さんが2020年より制作している渦巻き状のインスタレーション作品《岩舟ヲ理解スル為ノ儀式》が、ついに初お披露目されます。

コロナ禍中の試行錯誤や思考の変遷、自己宇宙への回帰、また、一般的に『あたりまえ』とされている『パネルに貼られた絵を・壁に架け展示すること』への疑問と実験的試みを見ることができます。

『目に見えないもの』をテーマに日本画材を主に用いて作品を制作してる濵田さんの作品世界・展示空間を、皆様ぜひご高覧ください。


近年では立体作品にも意欲的に取り組んでいる濵田さん。
彼女の日々の活動や作品は下記WEBサイトやInstagramで見ることができます。

濵田千晴 WEBサイト
濵田千晴 Instagram

小塾ブログ内、濵田千晴さん1回目の個展(2017) 紹介記事は下記。

濵田千晴 展(濵田千晴さん初個展)
 …武蔵野美術大学大学院 造形研究科修士課程 美術専攻日本画コース 在学時に開催した初個展の告知記事。

初個展おつかれさまでした。(濵田千晴展 個展レポート)
 …撮影取材に行ってくれたのは、これまた卒塾生。当時女子美術大学メディアアートコース1年生だったカメラ女子・日向子さん。彼女は現在お菓子メーカーさんのデザイナー&映像クリエイター(&声優)さんとして活躍しています。ヒナちゃんの活動についてはこちら


濵田さんは卒塾後も大学・大学院在学中にもやりとりがあり、帰省の際に訪れてくれる卒塾生さんのひとりです。
塾生さん達にポートフォリオとともに快く制作のお話などをしてくれます。
その真摯な制作姿勢や作品に、塾生さんたちの中にも彼女のファンが多数いらっしゃいます。大学の後輩になった子も。

卒業後もありがたいことにやりとりが続いており、様々な会話やメールのなかで目を開かせてくれる、頼もしい存在です。
亡き父・塾長が送り出した最期の世代の卒塾生さんでもあります。


彼女の作品とこれからを、ともに応援していただけると幸いです。
  


Posted by いづろ画塾 at 14:16Comments(0)告知卒塾生

2022年04月14日

下小野田 夏子 展 [初個展]

下小野田夏子 しもおのだかこ


【卒塾生 展示情報】 下小野田 夏子 展

会期:2022年 4月16日[土]〜5月8日[日]
時間:[水・木・金]12時〜17時、[土・日]13時〜17時
休廊日:月・火
会場:gallery C.A.J.(京都府京都市中京区 富小路御池下る松下町129)

卒塾生・現在京都を拠点に活動しているコンテンポラリーアートジュエリー作家、下小野田夏子(しもおのだかこ)さん初個展のご案内です。

下小野田夏子さんのInstagram(kako_shimoonoda)からも、作品を見ることができます。

〝言葉〟をモチーフに、ジュエリーを制作しています。モダン&ポップ、ときにかなしみや強さを孕む作品たちです。

ご興味を抱かれた方は是非、実物をご覧いただきたく願います。
感染症対策には呉々も気をつけてお越しください。

◆下小野田夏子 Shimoonoda Kako プロフィール
1996 鹿児島県生まれ|2019 神戸芸術工科大学アート・クラフト学科 ジュエリー・メタルワークコース卒|2021 神戸芸術工科大学大学院 芸術工学研究科 総合アート&デザイン専攻 修了

[受賞歴]
2021 コンテンポラリージュエリー展ペンダント 入選|2019 伊丹国際クラフト展 ジュエリー 奨励賞(光陽社賞)|2019 JJA ジュエリーデザインアワード2019 新人部門 入選|2018 第30回公募 2018日本ジュエリー展under26部門 入選|2017 JJA ジュエリーデザインアワード2017 新人部門 入選|2017 第57回日本クラフト展 学生部門 入選

▼Pinterest『下小野田 夏子』作品




夏子さん(通称:カコちゃん)は高校生の頃、美大の受験対策のために小塾に通ってくれていました。
初めてお会いしたのは、たしか高校1年生の頃。
言葉少なながらも芯が強く、制作にはいつも熱心、会話の折に見せてくれる笑顔で空気がふんわり華やぐ…そんな印象の子でした。

望む学び舎へと旅立ってからも帰省の折に画塾を訪れてくれて。
大学・大学院での制作の様子や作品について、後輩や一般塾生さん達に話してくれました。

彼女はアート・クラフト(工芸)の彫金技術を学ぶ中で『コンテンポラリーアートジュエリー』という様式と出会います。

コンテンポラリーアートジュエリーとは『素材を問わず、作家のコンセプトを基に制作される作品性の高いジュエリー』のこと。
ブランドショップやデパート、あるいはハンドメイドで目にする『身に付けて、華やかにみせることを目的とした』ジュエリーとは異なります。

このジャンルの存在を、私は彼女の活動によって知りました。
このように卒塾生さんによって『知らない知識が得られる』ことは、とても嬉しいことです。
中高生や一般塾生さんにとっても、視野が開かれる情報となります。

日本ではまだ一般的には周知されておらずジュエリーの専門ギャラリーも少ないそうですが、欧州ではドイツで国際コンペティションが開かれたりと広く知られている分野のようです。

在学中にグループ展などのおしらせを折々いただくなかで
彼女が在学していた神戸芸術工科大学のジュエリー・メタルワークコース・芸術工学研究科と東京藝術大学工芸科・工芸専攻(彫金)で同教授陣が指導されていたこともあり、両専攻によるコラボレーションやグループ展などが活発に行われていたことにも驚きました。

▼2018年『東京藝術大学+神戸芸術工科大学 ジュエリー交流展』DM。


さて、彼女の活動の話に戻します。

▼2021年 CONTEMPORARY ART JEWELRY|10/8(金)~10/12(火)11:30-18:00 最終日17時迄|ギャラリー杜間道(仙台)



▼2021年 初開催『コンテンポラリージュエリーシンポジウム東京』と同時開催のグループ展示『旅するギャラリーとしての装置 / 日本のコンテンポラリージュエリーから GO into the PUBLIC Mobile gallery by Masaya Sawada + Japanese artists from far east』に参加。


さまざまな方々…友人や恩師との出会いや支え、
そしてそれを得られたのは彼女の人柄や、真摯に制作に取り組む姿勢の賜物と思います。

そんな歩みの中で得た、今回の初個展。
もちろんこれはゴールではなく、あらたなはじまり。

けれど彼女の歩みを見守り応援する者として、言葉にならない様々なものがこみあげてきて。
連絡をいただいた時はとても、嬉しかったです。



2013年、彼女が入塾して約1年経った頃。
小塾の塾長が急逝しました。私の父でもあります。
私共にとっても、塾生さん・卒塾生さんたちにとっても、大きくつらい出来事でした。
将来の夢のために邁進していた子らには、青天の霹靂であったと思います。

再び共に歩むことを決意した彼女からの、お悔やみの花に添えられていたメッセージ。

『塾長先生、一年間本当にありがとうございました。
私は、夢に向かって努力し、歩き続けます。
見守っていてくださいね。』


ここで書かれた高校生当時のカコちゃんの決意、そして年月を積み重ねての、いま。
改めて見返して、胸が熱くなりました。
「未来のキミは、ちゃんと歩き続けてるよ」 と。


いま悩んでいる子達にも、一筋の希望となればと思います。

『つづけること』を、やめないこと。
これからも、考え続け・描き続け・創り続けてくださいね。
  


Posted by いづろ画塾 at 10:29Comments(0)日々告知卒塾生アート

2020年01月09日

2020ご挨拶と2019_下半期出来事

2020top

引き続き、2019年度の話を。
2019上半期の記事はこちら

7〜9月
◆大雨洪水。鹿児島市でも一部地域で崖崩れによる市電運休など。
 他県の卒塾生さんから心配のご連絡をいただきありがとうございました。

◆レジェンド塾生・琢磨くん来訪(ムサビ空間演出デザイン学科卒)
「アラサーになってしまいました…」が第一声だった琢磨くん。
「安心せい、三十路も人間じゃ!」よくわからない言葉で激励。…安心せい小童、人生は長いのじゃ。
柔らかでコミカルな語り口が後輩達に人気の彼ですが、人生の折々で過酷な試練を乗り越えてきたゆえの佇まい。…ようやく自分の感性・特技に合った仕事に携わり、認められ。イキイキしていました。
たくまくん
▲琢磨くんを囲んで。かつて彼の犬苦手をその愛らしさで克服させた看板犬チイコさんは2020年で14歳になります。

同日、京都精華大油画科2年の春恵ちゃんからレポートに関する質問の電話。
第一声が「神様って『普段』どこにいると思いますか?」で、、正直面食らいましたが…話を聞いてみると『受胎告知』の絵画から生じた疑問に対する自分の考えの根拠を明確にしたい故の質問で。「そういうネタは大好物!」な博識の論客・琢磨くんと共に、スピーカーフォンでああでもない、こうでもない…と楽しい議論をしました。
春恵ちゃん2019春
▲写真は春に訪れてくれた時のもの。フィルム写真(暗室作業)やピンホールカメラほか、シルクスクリーンや版画作品などを見せてくれました。

個人的に版画にハマりそう…と思っていたのですが初志貫徹で洋画の道に。
版画の先生に「なんでこっちに来ないの?」と問われた際、「全部、学びたいんです!」と答えたところ「…死ぬぞ!」と苦笑まじりに言われたそうで。在塾時いつもリュックにホメロスの叙事詩を携え(しかも頭に入っている)、博学ながら謙虚で今も変わらず何事にも真摯に取り組む彼女が、かの地でも愛されている様が伝わってきました。

2年生前期では、グリザイユ描法で人物を描いたり、土から絵具を作り「自画像」「皮膚」をテーマに絵を描いたり…と面白い取組みをしていました。今後洋画の専門的なお話を聞くのが楽しみ。

◆美大受験漫画『ブルー・ピリオド』ブーム。現在6巻(2020 1月現在)。
 はまった方、そうでなくとも下記記事はおすすめ(全3ページ)。(藝大・作家志望の方には厳しい話も含まれています)
 「美大は“絵で食べる方法”を教えてくれない」 漫画『ブルーピリオド』作者と完売画家が考える“美術で生きる術” (1/3)

◆和沙ちゃん、ネコさんとの出会い
木曜夜の部来塾予定の和沙ちゃんが一向に来ない…心配していたところ、ようやく現れた彼女は泥だらけ。いつも背負っているリュックを両手に大事そうに抱えていました。「ネコ…拾って。」リュックの中を覗くと小さい可愛らしいネコさんが…。
画塾の座布団に包まれる猫さん

朝の通学時に駅の片隅に見つけた、びっこを引く痩せた子猫が夕方の帰り道にもおり。背中には他の動物に噛まれた傷。…とてもこのまま置いてはいけないと。
警戒して逃げた猫さんとの追いかけっこで泥だらけに。お腹が空いているはず、と子猫用のごはんを入手しての来塾。ネコさん最初は警戒心からじっと伺っている様子でしたが…しばらくのち、勢いよく水を飲み、食べはじめ。和沙ちゃんの膝で眠ってしまいました。
その間彼女は、友人達にLINEで飼うことができる人がいないか相談。『まずは獣医さんに診てもらったほうがいい』という現実的なアドバイスから、茶化すような無邪気なコメントまで…。通知が来ては「う〜…」と唸り。必死に忙しく動く指先を見ながら、どうしたものか…と自分のつてに考えを巡らせ。塾生さん達も背中で『どうするんだろ…』と気が気でない様子。

事前に本人から連絡をうけ、かたい表情で迎えに来られたお母様と和沙ちゃん共に、たくさんお話をしました。
「『拾った者の責任』として、あなたは明日、獣医さんにその子を診てもらいなさい。」気持ちはわかるけれど、命の責任をどこまで捉えているか。その覚悟を持って手を差し伸べたのか。
ピリッとした空気の中・・・フゥ、と息をついたお母様が「…私も本当は、動物が大好きなんです」困ったように微笑まれる姿が印象的でした(これまでになくしょんぼり・ちっこくなった和沙ちゃんの姿も)。
美術の夏期講習期間を休み、猫さんの健康が回復するまで様子を見ながら飼い主になってくれる方を探す…、というお話でその日はお開きに。

私は会話の折々で『ウチで一旦預かってはどうか』という提案をしたくてたまらない目線を何度もスタッフに送り続け…あとで叱られました。。

その後、和沙ちゃんは徐々に回復してきたネコさんの様子を写真とともにしらせてくれて。彼女が動物を大好きなエピソードを以前から聞いていただけに『これはもう、離れがたいよなぁ…』。複雑な気持ちでした。
それから数ヶ月ぶりに来塾した彼女に一言目「…ネコちゃん、どうなった?」聞くと、「ウチの子になりました!」と。 名前はハチさん。
回復してきた猫さん。
夏期講習を休み、かなりの焦りが生じるのでは…とも心配しましたが「遅れたぶんは、自分で取り返します!」力強く言い切った彼女はいま油画の道に進むべく奮闘中。モリモリ力をつけています。

◆ムサビ日本画学科1年生となった馬場ちゃん来訪。
ムサビ日本画学科の馬場ちゃん2019夏
 卒塾後、約半年ぶりの再会。画力や感性の幅が益々広がり、充実した日々を送っているなぁ…と感じられる会話&笑顔が眩しく、嬉しかった。帰り際のハイタッチで互いの気合による遠心力!の衝撃でジ〜ン…と。手の痺れに笑い合ったのでした。ウム、頼もしい!!

◆ロリータファッションモデルさん描画。
ロリータファッションのモデルさん。
卒塾生で一般塾生さんでもあるカナちゃん、ロリータファッション・ラストステージ。(2019夏・ロリータ卒業)
まつだちゃん念願のロリータモデルさん描画でもありました。
ロリータさんクロッキー
クロッキー数セットのち、各自着彩で描き進めました。
ロリータさん着彩
後半は参加してくれた山下くんオススメの紙を皆で試すなど。…ロリータさんも共に興味津々なのが微笑ましい。
皆で紙の実験中。

◆夏期AO入試
◆あいちトリエンナーレ
 『表現の不自由展』がクローズアップされ政治が介入。補助金全額不交付の撤回を求め東京藝大・京都文化庁への抗議デモ、美大生や美大教授らの抗議・署名など。展示を実際に見ていない人間ゆえ多くは語れませんが、変化し続けた展示のありよう、国際フォーラム、作家さんたち自身が電話対応するJアート コールセンター…。多くのことを考えさせられ、学ぶ契機となりました。卒塾生間でも敏感に反応する子(意識し自分なりの考えを述べる,調べる 等)、関心がない子…と分かれた印象。私個人としては…今後の若人達の未来に危機感を持ち署名をしました。集めた記事や資料を整理しつつ、今年届くであろう図録を見て考え、また塾生さん達と話したいと思います。

◆CG系専門学校に入学した子も。卒塾生で京都精華大学プロダクト卒のTくん、Kくん。二人とも頑張ってるかな。

◆2020年4月からはじまる『高等教育の修学支援新制度』給付型奨学金 支援対象校発表
 大学、短大、高等専門学校、専門学校での学びの支援制度[高等教育の修学支援新制度(授業料減免・給付型奨学金)]
 対象:2020年4月進学希望の高3生〜2浪・高認試験合格者,在学中の大学生
 ※2020年度進学・進級予定者の、進学・進級前の申込受付は終了も進学・進級後でも申込み可能
 ※進学・在学校が2019年9月以降発表の支援対象校である必要あり
◎高等教育の修学支援新制度 とは(文部科学省HP)
自らが対象となるかは[奨学金の制度(給付型)/独立行政法人 日本学生支援機構HP]内、『進学資金シュミレーター』でお早めの確認を。


◆京都造形芸術大学 開学30年を機に『京都芸術大学』に改称発表も…京都市立芸術大学との訴訟に。
 ▽手羽氏記事の後半で詳しく記されています
 [2019年の手羽が気になった美術系大学の出来事ベスト3発表!!]
 京都市立芸術大学は『明治13年(1880年)に創設された京都府画学校を起源とする公立の芸術系大学としては全国でもっとも長い歴史をもつ大学/大学HPより』。2023年京都駅東側に移転整備されます。
[後日談]2020年4月1日に『京都芸術大学』に改称され当日特設サイトがアップされました。

◆南日本ジュニア展(inoくん入選、花香さん特選、和沙さん昴賞・優秀賞)

◆女子美大メディアアート専攻3年・ヒナちゃんから映像関連レポート
昨年ヒナちゃんが訪れてくれた際、映像制作に興味を持っていた高校生にいろんな話をしてくれて。「是非あの子に見せてあげてほしい」と自身の体験・見聞をまとめたレポートを送ってくれました。
『自分のために』送ってくれたことに「本当ですか…?」と目を丸くした高校生のリアクションが印象的でした。
自身の利害ではなく、得た知識を後輩に惜しみなく伝えてあげたい…!というヒナちゃんの思いがこもったレポートは、他の進路を目指す子や同期の子らにとっても、大事な話が詰まっていて。胸が熱くなりました。本当にありがとう。

◆麻菜さんアニメ制作会社試験
画塾屋上にて。
▲資料写真撮影に塾生さんたちにご協力いただき皆で屋上へ。…なんだか青春ぽいぞ。。

麻菜さん就活に向けてのやりとりに、現在東京でアニメーターとして頑張っているSくんにアドバイスを求めるなど。自分が知らない分野の話を尋ねられる相手がいることのありがたさをしみじみと。もちろん『現場』にいることは楽しいばかりでは済まされない厳しさも切なく聞きました。


10〜12月
◆11月15日、画塾15周年!
 なにかしたい、とも思いましたが…スタッフも少人数の当塾。デザインの仕事もあり、受験生はそれどころでなく。結果、一日一日こうして日々を積み重ねてゆくことこそが大事なのだ…と、いつものようにその日を終えたのでした。

◆かごしま市民アートフェア。中3・inoくんがジュニア大賞を受賞。
 まつちゃん、ふじみちゃん、睦実さんも出展。
市民アートフェア・inoくん表彰式

◆私事ですが…2018年5月は100歳の祖母が。2019年11月には94歳の祖父が天に召されました。
 矍鑠と生き続けてくれた、大恩あるふたりです。
 10月後半〜11月一杯、母は宮崎に常駐し、私は毎週末鹿児島・宮崎間を往復する日々でした。

◆塾生さん間リレー漫画企画。
 漫画・イラストを描くのが好きな子が多いこともあり、スキマ時間でできる企画として発案。
『お題』に対し、自分の持っていきたいストーリー展開に相手を巻き込むか、相手の意図を汲み取り調子を合わせるか…相互の化学反応で生まれる新たな展開を楽しむか。
…発案当初は意図していませんでしたが『文脈』や『相手の意図』を読む力、活かす力、カメラワーク等演出を考える力&実際にそれを描ける画力。語彙や漢字力が鍛えられる企画となりました。ご好評につき継続中。〈こちらから閲覧できます〉
誰がどこを描いているか分かると面白さ増…ゆえ、それが分かる見せ方の工夫を今後したいなと。

◆秋田公立美術大学4年Mちゃん来訪。
卒業制作のコンセプトボードのデザイン等のアドバイスなど。今回は上品な紅色の髪の毛で登場(写真撮り忘れ…)。来春から鹿児島で働きます(デザイン業)。

◆姶良10号展に2019年2月に入塾された真弓・貴美子コンビ特選。おめでとう!!

◆高2となった音楽科の優愛ちゃん。志望校も決まり、ピアノの道に益々邁進しています。
 高校美術展に彫刻模刻のオマージュで挑んだ、美術科の花香ちゃんと共に音楽と美術の共通性などを話題にしました。

◆せんだちゃん・愛息子くん来訪
せんだちゃんと愛息子くん。
変わらぬ向上心、これまで重ねてきた学びや経験ゆえの見識に「やっぱりせんだちゃんだなぁ…」しみじみ感じた嬉しい再会。坊ちゃんも健やかに成長していました。
『こどもは未来からのあずかりもの』…とても素敵な言葉も教えてくれました。

さて、締めは恒例の塾生みなさまの作品をご紹介。
(大きな画像で閲覧したい際はいづろ画塾ギャラリーページへ)
大学受験生のまつちゃん。
▲大学受験生のまつちゃん。たくさんの話、やりとり、奮闘を重ねてここまできました。
 昨年末も話したように、自身の選択した進路に誇りを持って挑んでください。キミはできる。

中3の3名。
▲中3のinoくん・ふじみちゃん・ARくん。
 実技試験対策が必要な高校を受けるのはARくんのみ、という当塾にとって若干珍しい展開…も、みな『創作』で生きてゆきたい夢を抱く子たち。各々が選んだ進路でその先の夢を掴み取れるよう、エールを送ります。

2019高校2年生
▲高2の晴華さん、花香さん、雪乃さん、唯央さん。
 いよいよ新高校3年生。志望校が決まっている子はより高みを目指し、未定の子は望む進路をしっかり模索していこう。

2019高校1年生
▲高1の和沙さん、南那さん、美月さん、凪沙さん
 今後も幅広くたくさん描き、創り。自分の感性や技術の引き出しを増やしていきましょう。

2019専門学校2年生
▲専門学校生の遥貴さん、麻菜さん。
 ふたりとも内定おめでとう。遥貴さんはデザインの道へ、麻菜さんはアニメーションの道へ。
希んだ新たな道へ進んだ、今後のふたりと再会したらどんな会話をするだろう。とても楽しみです。

2019一般・美佐子さん,ゆかさん,久美子さん
▲一般塾生の美佐子さん、ゆかさん、久美子さん。
熟練チームのお三方。ゆかさんは春から勤務地が宮崎に。新天地・ファイトです!
久美子さんは30号、じっくり仕上げていきましょうね。

2019一般・Epiさん,睦実さん,Ariさん
▲Epiさん、睦美さん、Ariさん。

一般・カナちゃん,真弓さん,貴美子さん
▲カナちゃん、真弓さん、貴美子さん。

一般・理々香ちゃん,寧々さん,祐貴さん
▲理々香ちゃん、寧々さん、祐貴さん。
理々香ちゃんは間もなくセンター試験ですね。応援しています!

ゆうかちゃん卒塾。
▲2019末で卒塾のゆうかちゃん。塾生さん皆に妹のように可愛がられていました。今後はテニスの道にさらに邁進。ファイト!

こうしている間にも日々出来事が…。。
ありがたいことに昨年入塾された方も多く(当塾において、ですが)、今年も忙しくなりそうです。  

Posted by いづろ画塾 at 15:16Comments(0)日々塾生作品塾生卒塾生

2020年01月03日

2020ご挨拶と2019_上半期出来事

2020top

はや2020。今年もよろしくお願いいたします。

昨年の出来事を振り返ると…(一向にカタチにできておりませんが)毎年のことながら、なんとも密度ある日々だったなぁと感じるところです。重複する出来事はなく、毎年異なる出来事・出会いがあり。
今回は駆け足で画塾の2019年を振り返りつつ記したいと思います。抜粋・ショートカット…といえども相当長くなりますのでご容赦くださいませ。

1〜3月
◆山下くん型取りリベンジ
 京都造形芸大こども芸術学科卒・山下くんが型取りのリベンジに来訪。
以前訪れてくれた際、型取り用材が古かったためか一向に固まらず(お迎えや交通機関の都合から、ひとりまたひとり…帰って行ってしまった)それをずっと気にしていたようです(なんだか申し訳ない…)

山下くん型取り2018
↑2018年4月の型取りレクチャー。…固まらない。

今回は新素材・絶対安心との『かたとーる』使用も…最初は説明に時間を取られ(すまん)型取り材が固まってしまい…。材料量の関係上、[手を型取る班]・[指先をかたどる班]に分けました。
シリコン製のバケツに5人が手を入れ型取り(+1名はダンボールの箱にて)。ギュウギュウの状態でしたが…型取り材が固まる間しりとりをしたりと、世代の違う塾生さん同士の交流が生まれほっこり。

山下くん型取りリベンジ

型に石膏を流し入れ固まるのに1時間ほど待ち、取り出したものは…
手の皺や爪先の再現、という細やかな『型取り体験』に感動するも、指先の欠損(石膏の回し入れを忘れてた)、取り出しの際に折れてしまったりと(木工用ボンドでくっつきました)…仕上がりはなかなかのものでしたが…参加した彼らは『これから創る』ひとたち。
人の知識と技術によって『完璧に』仕上げてもらったものを得て満足するのではなく、『今度は自分でやってみよう!』と思ってくれたらいいな、という私の思いに於いては、完璧なレクチャーでした。ありがとうね。
型取りした手たち。
↑左から…「指先がワープしたみたい」と笑ったinoくん,待ち時間に『折れた指で積み木』をはじめた馬場ちゃん,しげしげと『15歳の自分の手の複製』を見つめるNくん,着色してよりリアルに仕上げたゆかさん。皆楽しんでくれました。

[余談』
唯一『完全な手の型取り』に成功したNくん、家に持ち帰り『これは大事にせねば!』と密封式容器に保管したところ…数日後カビが生えたそうです(お母様談・笑)。石膏は完全に乾燥するまで時間がかかります。…これもまた経験!!


◆手羽さんブログに…いづろ画塾が。
 『手羽イチロウ』さんは美大愛好家として美大関連記事を多く書かれている方です。(ムサビの広報の方なのかな?とずっと思っていたのですが…どうも違うような。ムサビのデザインラウンジや新学科設立に貢献された方。書籍『ムサビ日記』監修などでも有名。)
手羽美術大学

この方のブログでは近年の美大の動向、また、受験期間、関東圏の美大を地方から受験する方向けに交通事情ほか有用な記事を多く書いてくださっています。もちろん現役美大生にとっても読むべき記事は多いです。例年、必要記事をピップアップしては塾生さん個々にメール等で共有を行なっていました(オススメ記事をリスト化したい野望はあるのですが…更新頻度の早さについていけず…申し訳ない)。

 ▼ともあれ美大受験志望の方・美大生さんは手羽さんの記事はチェックしておいた方が良いです。自主的情報収集力は大事。(twitter,facebookもやっておられます)
 ◎手羽美術大学

そもそも手羽氏が鹿児島を訪問されたのは、霧島アートの森(県立野外美術館)で当時開催中だった『森本千絵×中島信也〈森の中〉展〜広告づくりの頭の中はアートの森〜』のためでした。▼
【二人の根っことは】森本千絵×中島信也〈森の中〉展〜広告づくりの頭の中はアートの森〜に行ってきた
(両名ムサビ視覚伝達デザイン学科卒で客員教授とのこと。)当時この記事は拝読していたのですが…。

 ▼下記、いづろ画塾掲載記事(前半は栗野町・湧水町・霧島市・鹿児島市観光満喫が微笑ましい→いづろ画塾→仙巌園・西郷公園(2018大河ドラマ西郷どん、という構成)。卒塾生は画塾のドアを懐かしく見ていただきたく。
 ◎【飛行機雲の街】今最も熱い鹿児島を堪能してきた

記事は2017年7月のもので、私がその存在に気付いたのは…2年後の2019年1月でした。。まさか『あの』手羽氏が画塾のドア前まで来られていたとは…!と大量に冷や汗をかきました(当日は休塾日でお会いできず。3Fで実は仕事してたのですが…)。時間が空きすぎたものの、これはご挨拶しておかねば…とご連絡しました。
記事中でいづろ画塾を『恐らく鹿児島で唯一の美術研究所』とご紹介いただいていますがその訂正も。私の知る限りですが、鹿児島市には美大予備校として『カルミア美術研究所』さん、『アトリエ松山』さんがいらっしゃいます。(見学に来られた方には概ねお伝えしている情報です。)


◆ゆかさん職場で漫画デビュー
 職場で「絵を描いてるんだってネ!」と広報物用に頼まれた漫画を(締め切り前に風邪をひくアクシデントもある中)頑張って仕上げられました。熱で意識が朦朧としながらも必死にPCで着色・セリフ入れをする彼女の横でお手伝い。…漫画家さんのアシスタント気分を味わわせて頂きました。
ほか、Illustratorやロゴの作り方を少々伝授させていただいたた社会人塾生Mさんはご友人のお店の看板ロゴを依頼されたり。
腕を上げたことで制作の仕事を依頼される嬉しさを共有する反面…自分の首を絞めているような気も少々(苦笑…いづろ画塾の母体・3Fのグラフィスは広告デザイン制作会社なので)。それを超えるプロでありたいなと。


◆長岡造形大学_青山ちゃん,ざわちゃん卒業制作展&『1_WALL展』
 松陽高校美術科卒のふたり。高校受験の際に通ってくれていた彼女たちが大学卒業…いやはや。『松陽5人組』として時々訪れてくれた彼ら。…塾長も大好きな子たちです。
青ちゃん・ざわちゃん卒業制作
↑本人達によるtweetをリツイート。こういう卒制アプローチ(宣伝)が昨今増えていますね。

大学卒業後、東京のデザイン会社に就職し頑張っている青山さんは『1_WALL展』の一次選考に通過しました。惜しくも漏れた最終選考に昨年に続き残っていたのは…女子美大ビジュアルデザイン学科の河村真奈美さん。デザイン制作会社に就職。
河村真奈美さん。
彼女は当ブログ記事
進路、とは
遊び心全開!カメラあそび
登場のKちゃん。女子美大からの広報物・表紙デザインに彼女の名や写真を見つけては、胸があたたかくなったものです。


◆京都工芸繊維大学に建臣くん合格
 当塾からは初めての同校への合格者。2度目の挑戦&これまで同校合格に至らなかった子らの顔を思い浮かべ…今度こそ!という思いもありました。『対策できないような試験を出す』とされる京都工芸繊維大学。二次試験では学科もあるため、限られた少ない回数での実技対策はなかなかの密度でした。
彼には受験前も入学後も、何度か『なぜ、京都工芸繊維大学に行きたかったの?』という質問をしました。
国立であること、デザイン性を重視した建築を学べること、京都の建築物が好きであること…等々。

1年次前期の学び・成果から『デザイン専攻』『建築専攻』に選べる進路が別れるようです。無事希望した『建築専攻』に進むことができました。
前期はデザイン分野・建築分野の合同実習の日々に「建築ロスっす…」と弱っていた彼に、偶然見つけた京都造形芸大での安藤忠雄氏の講演を伝えたところ「絶対行く…!(這ってでも)」と。講演は大変得るものが大きかったようです。
『工繊(コーセン)』というのが略語のようで。彼の校名の呼び方が入学後、『工繊』に変わったのが印象的でした。


◆ムサビ日本画学科へ向かう馬場ちゃんの送り出し。
 いつもの記念写真じゃつまらないなぁ…と、多重露光写真にて。(写真はさらに加工したもの)
多重露光写真
彼女の受験については…いろんな思いがありました。同校・同学科の『先輩』である濵田千晴さんとの出会いをセッティングできたこと・久木田さんとの出会い…、また私が一番こだわっていた(或いは捕らわれていた)のは、3年前にタマビ統合デザイン学科へ送り出したYちゃんとのやりとり。
毎年「この子たちを送り出したら、もう終わってもいい」と考えている自分がいます。

本来塾生さんに話すべきではないのですが、彼女は『そんなことを話してしまう』印象の子で。つい私は弱音を言いました。当時のYちゃん高校3年生。馬場ちゃんは高校1年生。
「馬場ちゃんがいるじゃないですか!」無邪気に返された言葉でしたが…私には呪縛のようなことばでもあり。勿論その後、共に制作や受験対策を続ける中で彼女のたくさんの可能性を感じ。共に走り続けることができた。
合格の報を連絡してくれた馬場ちゃんに、いちばんに伝えたエピソードでした。

◆Nくん、中学校卒業式で黒板ジャック。
中学生卒業式。
↑Nクン画(マルは卒業生たちが個人個人で書くスペース)。右は鳥を愛する和沙ちゃん画。
なぜ卒業生(送られる側)がサプライズを…?という疑問が少々ありましたが…。画像は2月にテールベルトを下地に塗ったミニチュアにパステルでシュミレーションしたもの。当日は無事成功したとのこと。和沙ちゃんは卒業文集の表紙を務めました。

◆念願の地・草津温泉で湯治中のくらりんからメール。
くらりんin草津温泉
 くらりん、こと凛太郎くんは京都造形芸術大学キャラクターデザイン学科ゲーム専攻3年生。…んが、湯治&草津が念願の地、という渋すぎるチョイス。
当時3月、私共は年度末の仕事で朦朧としていたため「いいなー、いいなぁ…」とスタッフ皆で天を仰ぎ連呼。…しかしふと送ってくれた近況にほっこりしたのでした。

2019年にゲームジャム、なるイベントに参加しディレクターを務めたゲームが高評価を得たとのこと。
▼下記記事内に【電撃オンライン】【ファミ通.com】の紹介記事へのリンクあり
【京造インタビュー記事】https://www.kyoto-art.ac.jp/production/?p=104464

『ゲームジャム』とは「ハッカソン」のゲーム版。
(文中より省略抜粋)ハッカソンとはIT関連企画としてプログラマーを集めて、制限時間内で社会に役立つ技術を開発しようというイベント。エンジニアリング用語のハックとマラソンを足した造語。

ゲームジャムもこれと同じで、48時間以内に企画・デザイン・サウンド全てを含めてコンピュータ上で動作するゲームを作るコンテスト。
ビットサミット(日本最大級インディーズゲームの祭典)が京都で開催される関係で、京都=学生の町、歴史文化と最新テクノロジーの混在する町、任天堂のお膝元…からビットサミット運営が関西の大学や専門学校に呼び掛けゲームジャムを行なうことに。

参加6校/立命館大学、京都精華大学、大阪電通大、京都コンピュータ学院、ECCコンピュータ専門学校、京都造形芸術大学。その中でゲームデザインやアート、プログラムに興味のある学生たちをシャッフルし、いくつかのチームを作ってそこで出来を競い合う。


ゲームジャムの件は夏にインターンで東京に向かう新幹線車中の当人からご連絡いただきました。
東京の子らとも連絡とれるといいね、と言うと「1dayインターンだから東京同窓会は難しそうです…」とのこと、同期の皆もインターンや就活・卒制の時期になったかぁ…、と時の流れの速さをしみじみ感じます。

◆美佐子さん山引退宣言→のち、撤回(10月ごろ)。
 健康上の問題から一時引退宣言が出ましたが、回復後の「私から山をとったらどーするのよ~!」復活宣言は嬉しかった。
彼女は登山ファンにはかなりの難所の山々を、2018年には富士山を0合目から踏破(5合目まではバスで行けるのですが…)。
美佐子さん撮影、富士山の御来光
山頂からの御来光(日の出)の写真を見せていただいた際、思わず皆でモニタに手を合わせた話を聞いた工繊大の建臣くん、「自分もいつか行きたい!」と。…こうして若い世代の『のぞみ』の引き出しが増えるのも嬉しいこと。
 ほかにも高山の植物、切り立った崖を『練習に』登った話、熊と遭遇した話…とエピソードは数知れず。歴代塾生さん間でも有名人の美佐子さん。手作り味噌のお話の際は「味噌って自分で作れるんですか!?」目を丸くした高校生のリアクションも印象的でした。
大家さん&画塾きっての『山ガール』の復活は嬉しく。でも呉々も無理はしないでくださいね。


◆ムサビ空間演出デザイン学科のrukaちゃん_19BOX展
 ヒョッコリ現れたrukaちゃんは、前年の銀髪から黒髪のショートカットになっていて。「あら可愛らしい!」と言ったところ「ちょっと前まで坊主だったんです!やっといいかんじに伸びてきて。」と。…オウ。
グループ展は彼女の1年上の先輩・タマビ統合デザイン学科のYちゃんが行なっているのを見て憧れ、「自分もいつかは…!」と思っていての今、とのこと。こういう『つながり』も、とても嬉しい。
ruka_19box

 ほか、当時大学入学を控えていた後輩にも様々なアドバイスをしてくれました。入学前は
SNSを利用し、在学生や同期入学になる子との交流・情報交換を行なったと。『ハッシュタグ・春からムサビ』(各校で女子美、タマビ…など校名は変わる)。
結果、『合う』ひととしか合わないようですが、これも現代ならではか…と。少々複雑な思いもありました。


◆神戸芸術工科大カコちゃん卒業制作。今は同大学の大学院で精力的にコンテンポラリージュエリー制作を頑張っています。
 2019伊丹国際クラフト展 ジュエリー 奨励賞(光陽社賞)おめでとう!!
▼Pinterest『下小野田 夏子』作品



◆濵田千晴さん大学院修了制作。優秀賞おめでとう!!
濵田千晴 修了制作『ひとつ、坩堝を世界にマーキング』
▲濵田千晴 『ひとつ、坩堝を世界にマーキング』|「平成30年度 第42回 東京五美術大連合卒業・修了制作展」photo by (c)TOKYO TENDER TABLE

▼こちらにも掲載されています
2019年平成30年度武蔵野美術大学大学院修士課程日本画コース2年次作品展/作家紹介ページ

▼Pinterest『濵田千晴』作品



◆ムサビ芸術文化学科卒・紗季ちゃんデザイン設計会社就職
 高校の同級生で同大学出身となった濵田・紗季コンビ。高校生の時は「いつか一緒になにかの展示ができたらいいね」、「雅号、どうする?」…という可愛らしい会話を交わしていた二人。
大学入学後はそれぞれの学びを深める道を歩み、大学院へ進学した濵田ちゃんは画業を深める道に。
紗季ちゃんは芸術文化学科で培った文章力、映像・広告制作、展示設営の知識と技術を生かしてTTT(トーキョー・テンダー・テーブル株式会社)に入社し素敵なプロジェクトをたくさん手がけています。
 ◎Glass Bulbs Story 〜「くらしにインテリア球根を Glass Bulbs」日本橋とやま館〜(2019.2.21終了)

濵田ちゃんの修了作品画像は紗季ちゃん撮影。『東京五美術大連合卒業・修了制作展』で展示された濵田ちゃんの作品画像を『ファイルストレージ』経由でたくさん送ってくれました(解像度の高いきれいな写真群、また改めて別記事にてご紹介します)。縦長の大画面を見上げる来場者の人々や、作品のディテールが伝わってくるクローズアップ写真の数々に、ちょっと現場へ見に行けたような気持ちになりました。本当にありがとう!
…卒塾生とのやりとりでファイルストレージ使用者が出ると、なんだか『大人になったなぁ…』と感じてしまうこの頃。

4〜6月
◆各校の入学式

◆貴美子さんの飼い猫の『つぅちゃん(常子さん)』
kimikoさん&inoくんによる『つぅちゃん』

一般塾生・貴美子さんがアクリルガッシュで飼い猫『つぅちゃん(常子さん)』を描かれた際、猫さんのゴージャスな佇まいに、漫画家志望・中3inoくんに「キミも描かぬかね…?」と。
ペン画+着彩で描きあげたのち「さて、この猫さんの飼い主さんはどんな方でしょう?そしてこのネコさんの名前は?」洞察力・想像力を試すような少しいじわるな質問でしたが、彼が答えた回答が…的確で。貴美子さんと共に「楽しみな子だねぇ」…としみじみ。
inoくん、漫画原稿仕上げ中。
▲inoくんはアナログ原稿(ペン入れ・スクリーントーン貼り)からデジタル漫画制作(タブレット端末)に移行した年でもありました。

◆みなみちゃん、ライトノベルの挿画を描いているとのこと
 通塾していた高校生の頃「自分は趣味として絵を描き続けたい。生業は別。…好きなことを一番贅沢に楽しむのってそういうことだと思う」という持論のもと、一般塾生として通っていた彼女。
今はイラストの仕事を外注で受けつつ「いつか本業で立ちたい!」と頑張っています。
のちに知ったことですが、画塾に来なくなってから鹿児島のデザイン系専門学校に通い、卒業していました。画塾で目標に向かって研鑽を積む同世代との様々な交流が少なからず影響を与えたのかな、と勝手ながら推察。…その選択が、良かった!と彼女が心から思える日が来るよう応援したいと思います。
ちなみに塾生さんで同校の彼女の後輩が2名。…不思議なご縁です。

◆睦実さん、ホルベインスカラシップのためのポートフォリオづくり
睦実さんと愛娘ちゃん。
 当ブログ記事『おはぎとドリアン』に登場した睦実さん。ホルベインスカラシップ(奨学生)になるためのポートフォリオづくりを行いました。
結果は残念でしたが…乳幼児を育てつつ『絵を描き続けたい!』という彼女の意志や行動力に、年若い他の塾生さん達が刺激を受けていました。

私は、『乳幼児を抱えるお母さんが気軽に扱える画材』がクレヨン系(みつろうクレヨン、おやさいクレヨンなど、赤ちゃんにそのまま触れて害のないもの)にかなり限られること…を実感しました。顔料には毒性があるものもあり、かつての『お母さん画家』さんたちはどうしていたのだろう、という興味も。
かたや、「母親は自分のことはさておき、育児に専念すべき」といった意見も聞こえてきそうですが…、確かに、お母さんは大変なお仕事。しかし様々なものごとの価値観が変化している『これから』は、そんな需要があるのも自然なことのようにも感じます。(大学院生時の濵田ちゃんが、男性の同級生が赤ちゃんを背負いながら制作していた、というお話も念頭に)…今回の彼女のエントリーが、その小さなきっかけの一つになればと祈念。

◆県美展 和沙さん&花香さん入選

◆南日本女流美術展入選(ゆかさん,和沙さん,花香さん)写真は画塾でのミニ表彰式の様子。
ゆかさん表彰式。

◆卒塾生のお父様 蝶の博物館の看板依頼

◆末永くん就職報告

1年間を凝縮すると…、その都度の思いや記憶が蘇り。
『なんという切り口で書き始めてしまったんだ…』と青くなることしきりですが、これもまた2019年の1年…でなく、上半期のこと(と書きながら震える思いですが…)。
そして、そんな切り口での展開を思いつかないくらい走り続けた日々が前年度までも連綿と続いてきました。

みんなとの道程が、誰かへのアドバイスのひとつになっていたり、その都度対応する自分を試されているような思いになったり。
毎年『これ』をできるかは…なんとも言えませんが、割愛してもなお、これほどのボリュームの日々を過ごさせていただいたことに感謝です。

しかしこれらは上半期(6月)の出来事。
し…下半期へ、、つづく。  

Posted by いづろ画塾 at 17:58Comments(0)日々塾生作品塾生卒塾生

2020年01月02日

2020展示情報

2020展示情報

2020年始、嬉しいことに卒塾生さん・塾生さん展示の機会が多く…今回は記事にすることにしました。
「私もやります!」という塾生・卒塾生さんは、いづろ画塾までご一報ください。

1つ目は濵田ちゃんこと、濵田千晴さん。
最近は『簡単に手がとどかないもの』をコンセプトに、仏教美術等も研究しています。
2019年に武蔵野美術大学大学の大学院を共に修了した脇野あやさんと2020年1月、二人展を行います。

《濵田 千晴》
濵田千晴 脇野あや 二人展

濵田千晴・脇野あや 二人展 “彼処”[会期終了]
2020/1/4〜12 12時-19時(最終日17時まで・会期中無休)
会場:東京九段耀画廊 https://www.yohgarou.com/
武蔵野美術大学大学院造形研究科修士課程美術専攻日本画コース修了(両名 卒業制作・修了制作優秀賞)
気鋭の作家二人による展示。大学院修了から約1年。プロとしての今回の展示、楽しみです。
・濵田千晴 在廊予定日…1/4,5,6,11,12
・脇野あや 在廊予定日…1/8,10,12

濵田ちゃんの個展に関する当ブログ内記事はこちら。
 ◆濵田千晴 展(濵田千晴さん初個展!)
 ◆初個展おつかれさまでした。(濵田千晴 展レポート)

▼Pinterest『濵田千晴』作品



2つ目は馬場ちゃんこと、馬場梨里花さん。2019春に第一志望・武蔵野美術大学日本画学科に入学しました。
馬場さんはどちらかというと写実寄りでなく、彼女独特の面白い色遣い・世界観の持ち主。大学での日々を経てどんな画を描いているのか…とても楽しみです。藤本さんは馬場さん曰く『高い彩度の色彩で、自分と真逆のアプローチの絵を描く』とのこと。「だからこの二人で展示をするのは面白いと思ったんです」と。

《馬場 梨里花》
馬場梨里花 藤本恭子 二人展

二人展ーまろやかな水槽ー 馬場梨里花・藤本恭子[会期終了]
2020/1/28〜2/2 13時-19時(最終日18時まで)
会場:CLOUDS ART+COFFEE http://cloudsartcoffee.com/index.html
武蔵野美術大学日本画学科の馬場梨里花さん&藤本恭子さんによる二人展。
馬場ちゃん初の自主展示となります。…ファイト!

年度は違えど、武蔵野美術大学日本画学科の先輩・後輩にあたる濵田さんと馬場さん。
濵田さん大学院2年生・馬場さん高校2年生の2月に画塾で面識があり。共にイーゼルを並べて着物モデルさんを描きました。
馬場ちゃんmeets濵田ちゃん(with 睦実さん)についての当ブログ内記事はこちら。
 ◆画がつなぐ出会い~久木田泰子さま、ご家族への感謝に寄せて~

馬場梨里花 作品ページ(いづろ画塾ギャラリー)
馬場梨里花 作品ページ


3つ目は、牧田紗季ちゃん。
牧田紗季 アートのチカラ

《牧田 紗季》
アートのチカラ[会期終了]
2019/12/28(土)〜2020/1/7(火)
会場:伊勢丹新宿本店6階アートギャラリー(1/1休)
絵馬の展示は1/2〜|45名の作家が「青春」をテーマに絵札を描いた青春かるた。原画45点をかるたと共に販売。出品作家が制作した絵馬コーナーあり。

山本冬彦が推薦する若手作家小品展 Ⅵ[会期終了]
2020.2.6(木)〜2.15(土)11:30〜19:00(※日曜,最終日2/15は17:00まで) レセプション:2/8(土)17:30~
会場:ギャラリー枝香庵(えこうあん)|東京都中央区銀座3-3-12 銀座ビルディング7F
牧田さんほか、多様な作家作品が展示されます。お近くの方は是非。
詳細→https://www.share-art.jp/event/views/281479

牧田紗季 個展‘こころの奥には何がある’
牧田紗季 個展 2020
2020.4.17(金)〜4.26(日)5月8日(金)からの開催見込み
会場:s+arts(東京都港区六本木)
※日程がさらに変更になりました。ご注意ください

KENZAN2020
2020.6.25(木)〜6.29(月)11:00〜19:00
会場:東京芸術劇場

牧田さんは詩の挿画ほか、精力的に活動しています。
『こころの澱』を昇華させるような静謐・時に痛く…優しい世界観。

2013年 京都精華大学 芸術学部 造形学科 日本画コース 卒業
2015年 多摩美術大学大学院 修士課程 絵画専攻 日本画領域 修了
展示・受賞・掲載歴等はこちら(牧田紗季HPより)

▼活動は下記にて要チェックです。
HP https://mktsk.jimdo.com/
tumblr http://makitasaki.tumblr.com/
Instagram https://www.instagram.com/sakimakita

▼Pinterest『牧田 紗季』作品



現塾生・卒塾生も頑張っています。

【第23回 松陽芸術祭】
第23回 松陽芸術祭

[美術科・美術部,書道コース・書道部][会期終了]
2020/1/21〜26 9:00〜18:00(最終日15時まで)
会場:歴史資料センター黎明館 第1,2特別展示室

[音楽科卒業演奏会]
2020/2/1 12:00会場 12:30開演
会場:宝山ホール

美術科、今年は1階(高3)・2階(高1,2)で展開。
通塾時には中学3年生だった元気くんと佳歩ちゃんがポスターとDMを持参してくれました。はや高校3年生。当時の彼らが同じ空間で描いていた大学受験生のお兄さん・お姉さんは大学3年生に。各々の成長と時の流れの早さを感じ…感慨深い日でした。

彼らの後輩にあたる花香さんと和沙さんは時々チケット制で通塾しています。
高2 花香ちゃん 作品ページ(いづろ画塾ギャラリー)
花香 作品ページ

▼高1 和沙ちゃん 作品ページ(いづろ画塾ギャラリー)
和沙 作品ページ

【第18回 姶良10号美術展】[会期終了]
2020/1/17(金)~2/2(日)姶良市文化会館(加音ホールホワイエ)
9時〜17時(※火曜休館・初日は10時からの表彰式終了後より開館)
▼姶良10号美術展 詳細
http://www.city.aira.lg.jp/shakyo/kanko/bunka/bunkajigyo/10go.html

一般塾生の貴美子さんと真弓さんが[特選]受賞。おめでとうございます!

真弓さんは自由なスタイルで抽象的な絵を描かれます。“真弓節”ともいえるユーモラスかつ哲学的な語り口が魅力。
一般 真弓さん 作品ページ(いづろ画塾ギャラリー)
真弓さん 作品ページ


いつも朗らかな笑顔で場をなごましてくださる貴美子さんは年明けから目の手術。快癒を願っております。
一般 貴美子さん 作品ページ(いづろ画塾ギャラリー)
貴美子さん 作品ページ


前半展示は東京に集中しているので、見に行くことがなかなか難しいのが悲しいですが…。
東京近郊の卒塾生さんや所縁の方、偶然このページを見て「お、気になるぞ」と足をお運びいただけたなら幸いです。  


Posted by いづろ画塾 at 10:00Comments(0)塾生作品卒塾生

2018年11月19日

『いづろ画塾ギャラリー』サイト

いづろ画塾ギャラリーサイトを公開します。

今年11月15日、いづろ画塾は14周年を迎えました。
様々な方々との出会い、わかれ、旅立ち、再会。
たくさんの集積が、新しく出会った方々やさまざまな年代の塾生さん・卒塾生とお話しする際の助けになっています。皆様に心より感謝の気持ちです。
これからもよろしくお願いいたします。

これを期に…というわけではありませんが
デジタルギャラリー『いづろ画塾ギャラリー』サイトを公開します。
塾生さん・卒塾生さんが日々生み出している多彩なジャンル・個性ある作品をお楽しみいただけると幸いです。

▼『いづろ画塾ギャラリーサイト』へのリンク
いづろ画塾ギャラリーサイトへのリンク


構成は大きく分けて2つ。
『作品ジャンル別』…画材別の様々な作品ページ
『人物別ページ』…長年通塾で作品数が多い方々の個別ページ

来塾日が異なる方同士が互いの作品に刺激を受けたり、昔の作品など懐かしく見て頂けたらと思います。
現在活躍、あるいは自分の作品の見せ方を模索している卒塾生たちの応援になれば…とも。

サイトはまだテスト段階。みなさんのご意見をお聞きしながら
これからも続く『いづろ画塾の日々』とともに、更新していきたいと考えています。  
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Posted by いづろ画塾 at 18:59Comments(0)日々塾生作品告知卒塾生アート

2017年09月03日

初個展おつかれさまでした。

濵田千晴 展

8月後半。
卒塾生・現在武蔵野美術大学大学院1年生の日本画家・濵田千晴さんの初個展がありました。

東京へ行くことはできないけれども、せめてもの応援に…!とお花を贈り、
女子美メディアアートコース1年生のカメラ女子・ヒナちゃんに取材をお願いしました。
快く引き受けてくれてありがとう。

会場へ行った彼女から、たくさん画像を頂いたのでここで紹介させていただきます。

ギャラリー内の様子

濵田ちゃんワールド溢れる会場。

ギャラリー内の様子2
▲会場は『ぎゃらりぃ朋』。落ち着いた雰囲気のギャラリーだったそうです。

展示案内の記事
▲ギャラリーに置いてあった雑誌の展示案内。文章内容は下記。
“武蔵野美術大学卒業。初個展となる今展では、人物などを独自に咀嚼した0号〜120号まで約14点展示予定。武蔵野美術大学大学院在籍。”


濵田千晴『諦め飽和』(日本画)
▲先の雑誌に掲載されていた『諦め飽和』。タイトルが独特なのも彼女の特徴かなと。


ギャラリー内の様子3
濵田千晴 作品
▲和紙に岩絵具、色鉛筆、アクリルの作品。
現在日本画に挑戦中の塾生さんがいらっしゃることもあり『岩絵具+アクリル』もありなのか…とちょっと驚き。

濵田千晴 作品3
濵田千晴 作品2
濵田千晴『アミダクジ』(日本画)
▲『アミダクジ』
塾生女子達から「かわいい!(…という表現で良いのか迷いますが 笑)」と好評でした。


年度は違えども卒塾生さんの初ステージに、今年卒塾したヒナちゃんが行ってくれたこと、
二人が出会い話をしたことがなんだか感慨深く…じーんとしてしまいました。

初のギャラリー撮影はドキドキだったことと思います。いろんなことに挑戦・吸収しようとしている彼女もまた、今後が楽しみな子のひとりです。
たくさんの写真群のあとに、もう1点画像が届き…
『ちゃんとお花も飾ってありました(*´ー`*)
また何かあれば撮影してきますのでいつでも言ってください!』…とのこと。
ヒナちゃんが撮影してくれたお祝いの花
▲1週間の時を経てだいぶしおれてしまったようですが…花たちもよく頑張ってくれました。
東京のギャラリーへ花を贈ることは初めてで、実は私もだいぶドキドキしました。


コメントも、写真を送ってくれた心遣いも嬉しかったですが、
すこしタイミングをずらして花の写真を送るセンスに感心したのでした。

画像は塾生さんたちとワクワクしながら見させていただきました。
絵画系の進路を志す子たちが特にキラキラの目で静かに強く、画面を見つめていたのが印象的でした。

濵田さん曰く、
『初日は作品の説明をどこまでするかを探りながらの在廊でしたが、いろいろな方とお話が出来よかったと思っています』とのこと。
ギャラリーにいらっしゃった方から『ブログ(画塾)拝見しましたよ?』とお声掛け頂くこともあったそうです。…ささやかながら一助となれたのかな。
本ブログをきっかけに訪れてくださった方々、心よりありがとうございました。

初めての個展。そして継続してゆかねばならない制作と展示。
これからがはじまり。
彼女の前途が明るく開けていくことを心より願い、応援しています。
日本画家、濵田千晴
濵田千晴さん。個展DMに使用されていた作品とともに。 photo by Hinako  
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Posted by いづろ画塾 at 16:45Comments(0)日々卒塾生アート

2017年07月23日

濵田千晴 展(濵田千晴さん初個展!)

濵田千晴、初個展

【濵田千晴 展】
8月19日(土)〜8月26日(土)
※20日休廊
12:00~19:00(最終日17:00まで)
場所:ぎゃらりい朋地図はコチラ


武蔵野美術大学大学院 造形研究科修士課程 美術専攻日本画コース 在学中の濵田千晴さんが初の個展を行います。
独特の世界観、色彩。原画で是非ご体感ください。

濵田千晴 展 DM


東京近郊の卒塾生さん、ゆかりのある方もそうでない方も。
ひとりの画家として歩み始めている彼女の作品とこれからを、
ともに応援していただけると幸いです。


__________________________________________


千晴さんとは、武蔵野美術大学日本画学科受験の頃からのご縁です。
多弁ではないけれど、マグマのような創作へのエネルギーに満ちた長い三つ編みの女の子でした。
塾長と絵を通して静かなる格闘をしていた…特別な思い出を共有してきた子でもあります。

個展のおしらせDMをいただき…嬉しかったなぁ。その日の画塾が終わってから久々に電話でお話しました。

「大学院進学が決まり、やっと落ち着いてきました」というメッセージとともに東京五美術大学連合卒業・修了制作展のDMをいただいたのは、今年の2月頃。

卒業制作を少しでも見ることで、塾生さんの興味や嗜好に合う学校が見つけられないものかしら…と手に取った雑誌『月刊アートコレクターズ』の「15美大卒業・修了制作特集号」の誌面に彼女の作品を見つけたのは5月。

大学の卒業制作は優秀賞。
横幅2メートルを超える大作、3部作。
会場で実際に作品と相対したら、さぞや迫力あったことでしょう。
→こちらから見られます《武蔵野美術大学|日本画学科|卒業制作優秀作品紹介2016》

高3の頃の彼女が悩みもがきながら描いていた着彩を、今は憧れの目で見つめる後輩達がいます。

…たくさんの思いがあると、なかなか言葉にするのは難しいものですね。
これからも心から、応援しています。
  
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Posted by いづろ画塾 at 15:00Comments(0)日々告知卒塾生

2017年04月14日

桜咲く-2017受験結果報告

桜咲く-2017受験結果報告

4月も半ば。新入生の皆さんは学校にそろそろなじんできた頃でしょうか。
私たちはというと、センター試験以降~3月の受験生への対策後(中)、デザイン業務ほか諸々と立て込み…4月上旬までフル稼働でした。
しんみりしている間もなかったような、なんだかポッカリしたような。
今回もまた濃い日々だったなぁ…と、思う次第です。

今期は、近年中でも特に受験生が(小塾にとっては)多い年でした。
ここ3年、『合格実績!』と宣伝することがないので慣れないですが、各人の進路は下記のとおりです。

〈一般入試〉
女子美術大学メディアアートコース Hinaちゃん(2015・高2の12月入塾)
多摩美術大学統合デザイン学科   Yukikoちゃん(2014・高1の9月入塾)   
yukiko&Hinakoコンビ

〈夏期AO入試〉
京都造形芸術大学アートプロデュース学科  Setoちゃん(2015 4月入塾〈高卒1年目〉)
京都造形芸術大学キャラクターデザイン学科 Kuraクン(2015 高専2年・9月入塾)
京都精華大アニメーション学科       Oniクン(2015 高2・7月入塾)
京都進学チームのsetoちゃん、oni君、kura君

〈高校入試〉
松陽高校美術科 推薦 genkiクン(2015年7月入塾)、かほちゃん(2016年10月入塾)
松陽高校美術科 一般 心愛ちゃん(2015年10月入塾)、まりやちゃん(2016年2月入塾)
松陽高校1年生、genki君、kahoちゃん、kokoeちゃん、mariyaちゃん

人数は一般塾と比べとても少ない小塾ですが、
それぞれとたくさん話をし、試行錯誤した日々でした。

センター試験後2017年2月入塾した2名、
岡山県立大学デザイン工学部を目標に2週間弱たたかったRikutoクン、
京都工芸繊維大建築科は2次試験の学科配点も高いため、7回のみの通塾となったzonoクン。
望んだ進路に導くことはできませんでしたが…ふたりとも、初めてのデッサンに悩み、
ときに活き活きと描く姿、顔に鉛筆の黒鉛がついてる事も構わず夢中で描く姿が印象的でした。
結果が分かったのちも、元気な顔を見せてくれてありがとう。
画塾での日々がこれからの歩みの中で、ささやかな一助となることがあれば嬉しいです。
rikuto君、zono君の最終日デッサン


ばらばらの進路。
しかし一見バラバラと思っていたものに、実は通じる部分がたくさんあったことに気づいた年でした。



2016年から2017年諸々の出来事
また、同級生、先輩後輩、一般塾生さん各人のキャラクタのおかげもあり、
それそれの立場や年齢に壁を隔てない、良い雰囲気ができた年でした。

一般塾生さん(中学生~20、30代、60,70代の方)の来し方や日々のお話、
いつかは…!と、本業にすることを模索している方、
あるいは創作を人生の良き友としてのびのびと、時に真剣に制作する姿。


年若い学生さんたちが必死に描く姿、学校での話。
鬼のようなモチーフや難解なお題に取り組む姿。


ぶらりと訪れてくれる卒塾生。
大学生は美大での話を。社会人になった子は社会人なりの姿を。

各世代がお互いの作品や考え方に興味を持ち、話し、相乗効果が生まれました。


社会人になった卒塾生も増えてきました。
その年々で、考え方や経験の蓄積でうまれた自信や悩みの種類が変遷していくのは、
はらはらするとともに、頼もしくなったなあ…と感慨深くなります。

____________________________________________
suzu君、在塾時の懐かしい作品など。

鹿児島市のS大学在学時から通塾し、
大学卒業後2年の時を経て、現在東京でアニメーション原画マン研修中のSuzuクン。

在塾時、美術系高校や大学を目指す後輩たちの姿に
『自分ももっと早く、この進路に進みたい、と思えたらよかった…』とぼやいていたこともありました。
時折そのスポットに落ち込むこともあれど、
現場で先輩たちの姿や技術を吸収し自分の力にしようと踏ん張っています。

Suzuクンが時折メールで送ってくれる現場での話を興味を持っている後輩たちに話したり、
一般塾生さん情報から開催を知った『アニメーション会社の講習会』に後輩クンたちが参加し、彼にもその内容を伝えたり。
折々の場面でそんな『つながり』も、生まれた年でした。

講習会では「アニメの勉強をアニメからのみでしてはいけない。映画をいっぱい見なさい」といわれたそうで、
数人の塾生さんを募って「おすすめ映画」情報を共有しあったりしています。


メールやショートメール、SNSなどで相談や連絡のやり取りをすることも多くなりました。
塾生さんが制作した動画や撮影した写真・作品、撮影したスナップ写真を共有できたり、相談にのったり。

便利になったものだ…と感じるとともに、『便利さを上手に使うこと』の必要性も感じます。

用途・目的に応じて使い分けること。
文面でのやりとりに依存せず、大事なことは直接話をすること。…すこし勇気はいるけれど。


卒塾生せんだちゃん来訪!
▲ 卒塾生Yuiちゃん来訪! 背景はgenki君作の『水彩+塩』を使わせていただきました。

先日はムサ美芸術文化学科卒、現在は旦那様の関係で幼稚園のお仕事に携わっているYuiちゃんが訪れてくれました。
塾長急逝後、わたしは責任感で張りつめていて、彼女は確かご結婚前で…
やっと、ゆっくりお話ができた気がします。

今期新入生となった皆が知らない『おひげの塾長』のヤンチャの数々(笑)や、『こうでもない、ああでもない』と、塾長と格闘した自画像の思い出(今度は自画像リベンジをご希望とのこと。楽しみにしていますヨ!)
真夏の屋上で100号の絵を描いたこと。描きあげて、スタッフと一緒に床の絵の具を掃除したこと。100号がなかなか車に入らなかったこと。…他にもたくさん。

しんみりでなく、父のことを『まったくもー』と、愛情を持って語り合える人がいる。
それぞれに塾長との思い出がちゃんとある。
とても嬉しいことです。

『落ち着きましたか?』
久々に合う方によく尋ねられることばです。
『落ち着く』って、なんだろう? 私にとっては、なにも変わらない。そう思っていました。
彼女との会話を経て、なんとなく『落ち着いてきた』ってこういうことなのかしら、と考えるのでした。

また、その日の夜、下記のようなメールを頂いて
改めて、しっかり立たねばならないと思いを新たにするところです。

“画塾は私にとって、自分が育った畑のような場所…と言ったら変かもしれませんが笑、、自分が沢山栄養を貰って、のびのびお日様を浴びて育った事を思い出すのです。私の悩みも塾長始めスタッフの皆さんが何回も受け止めて下さって、、それが無ければ今の私はないと思います。その画塾でまた様々な人が自分を磨いている姿、卒塾生が頑張っている姿を見ると、私もがんばらなくちゃ!と励まされます。皆さんも色々なものを抱えながら、日々闘いながら、研鑽されているのでしょうね。そんな一人一人の姿、ある意味人生と向き合うのは、さらに大変な事と思います。”

一部抜粋させていただきました。せんだちゃん、ありがとうね。

皆に会えて良かった。改めて思うこのごろです。
  

Posted by いづろ画塾 at 19:11Comments(0)日々受験卒塾生

2014年09月05日

はや一年。

はや1年。


はや9月。

9月8日は塾長の一年祭(仏式での一周忌)となります。

夏休みで帰省中の卒塾生さんたちの訪問が続いたこともあり
日々の雑談の中にふと、あたりまえのように登場する塾長。

「塾長ならぜったいこうする!」
「あの壊れてるモチーフも…やっぱり、塾長ですか?」
会話の中に(時にはモノマネ付きで)現れる姿は相変わらずで。

塾長をご存知でない、或いは、関わりの機会が少なかった塾生さんも
そんな会話に興味深げな様子…。

これからも月日は流れてゆきますが、…はや、1年。

笑顔の会話の中にいきいきと在れることは、
幸せなことのように思うのです。

あっという間の一年でした。

当時の受験生が、高校生・大学生となり、2年生は新たな受験生へと。
少しずつニューフェイスも加わる中
控えめだった子が着実に力をつけ、貫禄あるレギュラーとなっていたり。
描けない、となかなか腰を据えられなかった子が
徐々に集中力を高める術を得て、昔の自分の絵に照れてみたり。
ひとりひとり、みんな、去年と違う自分になっている。

他愛のない日常や創作に関わること、哲学、これからのこと、今までのこと。
制作の最中、手を入れさせて頂くさなかや後片付けの時、皆さんといろんな話をします。
日々感じたことを書き連ねれば際限がないほどに。


すこし私自身の話をしますと…
めまぐるしい日々の中、立ち続けるためには悲しみに沈むことができない私共のぶん、
哀しみ、懐かしんでくださる…生徒さん、保護者様、お仕事関係の方々の言葉や存在に、
救われる思いでした。

おかしな話ではありますが
私は未だ、父の不在にリアリティを持てていないのかもしれません。
日々、自分の心に問いかけ、判断し行うことの中に
父のこれまでの教えや、培わせてもらった経験が強く息づいていることを感じます。

それが、時が経つほどに実感が薄らぐ理由であるならば、
教わり、私なりに育んできた「これ」を、
訪れてくださる塾生さんに、少しでも渡してゆきたいと思っています。

父と深く関わった方や卒塾生さんも、同じような心持ちでいてくださるならば…
とても嬉しく思います。




さて、上述しましたが
7~8月は、夏休みで帰省中の卒塾生さんたちの訪問が続き、にぎやかな日々でした。
作品の写真などを持参してくれる方も多く、
現塾生さんとタイミングが合ったときには、質問タイムが始まったり
人物描写のためのモデルをつとめてくれたり…とさまざまでした。
いつもながら、皆に感謝です。

卒塾生スナップ

以下、卒塾生さん特集となります。
少し長いですがおつきあい頂けたら幸いです。

◆ムサビ卒・Yちゃん、改めましてご結婚おめでとうございます。
受験コース卒塾生初の、お嫁さんとなったYちゃんは、現在母校の美大で働いています。
10代の頃から、様々なことに興味を持ち取り組んできた数多の引き出しや、
真剣に道を模索し続けてきた(している)なかで生まれた
様々な“つながり”を通じて開かれてゆく、彼女のこれからが益々楽しみです。
屋上で100号を制作していたあの夏からもう4年…かしら。

◆ムサビ芸術文化学科1年生、Sちゃん
変わらぬ朗らかさで、学生生活の様子を話してくれました。
お渡ししたお父様との2ショット、とても素敵な表情に撮れたと思うのですが…どうでしょう?

◆京都造形芸大、イラストレーションコース2年生のSちゃんは
一昨年見せてくれた赤い前髪からさらにパワーアップ。その色は、ムラサキ…!!
染めたてはもっと鮮やかだったそうですが、落ち着いてきれいな色でしたよ。
現在イラストに留まらず、立体やアニメーション、様々なことに取り組んでいるようです。

◆いつも期待を裏切らない、嵐のような訪問をしてくれる
京都造形芸大、こども芸術学科4年生のYくんは
塾長作の立体をデッサンしてゆきました。
パワフルなトークで、後輩たちを何度も笑いの渦に…!皆キミのファンになってますよ(笑)。
9月7日には母校・池田高校でライブペイントを行うそうです。

◆大きなリュックを背負って現れた崇城大学デザイン科2年生O君は、
1年次からの課題の詰まったノートパソコンを持参。
試行錯誤し取り組んだ制作物をたくさん見せてくれました。(開塾前で残念!皆にも見せたかった…)
体調をずっと心配していたのですが、元気になって、本当に良かった!
いきいきと課題の説明をしてくれる様子が嬉しかったです。

崇城大学(熊本県)は、鹿児島から一番地理上近い4年制の私立総合大学です。
このところ様々な学校での制作物を見せてもらっていることもあり、
呼称はおなじ『デザイン学科』なれど、学校ごとに個性ある課題、興味深く拝見しました。


◆京都精華大学プロダクトデザイン科2回生のJくん。
学校の課題以外で取り組んだコンペ作品やアイデアノートも見せてくれました。
紙質へのこだわりの話など、年を経るごとに話の幅が増えてうれしい限りです。

◆同じく京都精華大学イラストレーションコースのRちゃんは課題を進めるために連日来塾中。
受け答えが大人びて、スタッフ皆感動…!の矢先、課題を行うパソコンそのものを忘れてくるうっかりさん。
熟考しすぎて手が止まりがちな記憶がありましたが、さすが大学生。
Rちゃんワールドが、益々花開いてきたように思います。

◆現塾生のためにスーパーモデルをつとめてくれたのは、ムサビ3年生のRちゃん。
モデルをつとめる前日にパーマをかけるフェイント&なかなかの密度の柄モノを着用しての登場!
(ランダムな並びでない柄に、彼女の後輩への愛を感じました…笑)

◆岡山県立大学でテキスタイルを専攻しているKちゃん。
久々のデッサンとのことでしたが、変わらぬ『Kちゃんタッチ』の絵が嬉しかったです。

Rちゃんをモデルにした素描の数々
▲Rちゃんをモデルにした素描の数々

それぞれが、日々を別のフィールドで過ごしている『他人』である後輩諸君や
同学年生、塾生さんに、今の自分が取り組んでいることを
照れずに『わかりやすく』『伝える』ことは、プチ・プレゼンテーションともいえます。
伝えることはコミュニケーション。

日常のコミュニケーションがすこし苦手でも、
制作したものに『こだわり』があればこそ、自分の言葉で伝えたい、と思うようになります。

受験生の頃は寡黙で言葉が出づらかった子が、
笑顔で説明してくれる様子はとても嬉しいものです。

『大学生、スゴイ~!』と感嘆のまなざしで見つめる高校生。
君たちも数年後には、こうなっているのだよ。
数年前は彼らも、君たちと同じように迷う日々を過ごしていて。

そして大学生は新たなる懊悩、自信、希望…いろいろなものがないまぜの中でたたかっている。
大人もまた…。
試練に終わりはないようです。

あきらめないこと。
模索し続ければ。捨ててしまわなければ。必ず何らかの答えが見つかる。
創作においても、様々な事柄においても言えることのように思います。

もう一年。でも、道は続きます。
これからもよろしくお願い致します。


初盆や一年祭にあたりお気遣いをくださった方々、ありがとうございました。
お問い合わせいただいた方も、ありがとうございます。
格式張ったことが苦手な塾長です。お気遣いはされないでくださいませ。


入塾者様募集再開の告知は未だ行っておりませんが、
直接お問い合わせ頂き、当塾の事情等ご理解の上で入塾をご希望頂き、
私どもでもご希望にお応えできると判断させて頂いた方の受け入れを、徐々に進めております。
昨年中にお断りをしていた方々、大変申し訳ございません。  
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Posted by いづろ画塾 at 19:41Comments(0)日々卒塾生

2013年09月06日

染める

kana

“染まる”“染める”ということ。


私たちは絵を描くとき『色を塗る』とか、『着色する』といったりします。

工芸デザインのくくりの中に『テキスタイルデザイン』というものがあります。

これもおおざっぱに2分すると『織り』と『染め』に分かれます
(シルクスクリーン等生地の表面に着色する技法も有りますが…)。

今回は、『織り』と『染め』に限定して考えてみましょう。

『織り』に関しては、我が郷土が誇る“大島紬”をはじめ
“西陣織”や“久留米絣”“ペルシャ絨毯”もそれにあたります。

染め上げた縦糸と横糸による、図法的紋様がその特徴と言えます。



今回は特に『染め』について記述したいと考えているのですが、

■『染まる』というと「布の細やかな繊維にまで、ある色がしみ込み、その色合いを発色する。」

■夕日や紅葉など光のいろに包まれた時にも「茜色〔あかねいろ〕に染まる」なんて言いますよね。

■又、宗教観や思想のとある考え方に、感化された時にも「○○に染まる」という言い方をします。
 昭和の頃は、男性が巡り合った女性に一目ぼれ「見初める」なんて記述が小説などにありましたが、
 語は違えど、音的意味でしみじみと心に染み渡る思いは死語に近くなっている日本語ですが、
 印象的には近いものを感じたりします。

この辺の、言語的意味付けは専門の方にお任せするとして…



美大生的『染色•テキスタイルデザイン』について、
その学びの最中の卒塾生の話を中心に述べていきたいと思います。

Naさんは、美大3回生の女性です。在塾の頃は、きゃしゃな体型に反して、明るくマイペースで、
デッサンときたら男勝り(失礼…)の堂々たる力強い描写をいたすセブンテーンの女子でした。

帰鹿の折りには、顔を見せ、気がのるとデッサンを古巣でやってみたり、
「おひさしぶり!チーコ先輩!」何ぞと言いながら、
我が看板犬とも戯れてくれる、それはそれは素敵な女性なのです。
tito

Naさんはテキスタイルデザイン専攻、この道で生きて行きたいとのこと。

    Naさん「織りとかシルクスクリーンなどのクッキリ、はっきりした色面より、
         滲みや色の重なりによる偶然性、湯で洗い流したときの色調は
         予想もしなかったものにもなったりするんですよ。」

    塾 長「まるで陶芸の様やね! 焼き釜に入れ火の神にまかせ、
        釉薬の妙を味わう。又、日本画に通ずるものもあるね〜。」

    Naさん「試作を繰り返し、大体の予測をしながら本番に臨むのですけど、
        なかなか思い通りにはいかないんですよ。」

    塾 長「ふむ、ふむ、モノづくりにはいつも押し寄せる課題やね…。」

翌々日 5日(木)透明水彩を描いてみたいと再び現れたNaさん。
塾長が熟考したモチーフを相手に、
短い時間ではありましたが、しっかり作品にしてくれました。

この日の装い…Tシャツは『地産地消、ご飯•ネギ召しませ』がテーマらしい、オモシロイ!!
tsyatu



帰り際、高校3年の塾生Meさんが3階のお勉強を終え、2階へ降り帰宅のご挨拶。

    Naさん「見慣れた制服、あれ、あれ貴女は私の後輩?」

    塾 長「そうだ、そういうこと、うっかりしていた。Meさんは三つ下の
        J高の後輩にあたるのだよ。
        Meさんも工芸専攻を目指しているから、これからも仲良くね。」

    Meさん「今度の土曜日は体育祭なんです〜 画塾はお休みします。」

    Naさん「グランドは○○なの?」

    Meさん「はい、貸し切りバスで大移動なんですよ。」

    Naさん「今でもそうなんだあ〜 ▼+*●…」

“チーコ先輩”と命名した当事者が、本日から“Na先輩”になった記念すべき日でありました。
senpai
  


Posted by いづろ画塾 at 14:12Comments(0)卒塾生

2013年08月05日

女神たち

megami1
女神たち
megami2
先々週そして先週は『女神たち(パジャント・ギリシア婦人)』を集中的に、
受験生・一般(女神たちが…コホン…)徹底描写の日々でした。

myusya
婦人像と言うと『アルフォンス・ミュシャ展』が今年3月から5月にかけて
東京で開催されたとのこと、
ほぼ同時期に『ラファエロ・サンツィオ』が国立西洋美術館において
代表作『大公の聖母』をはじめとした素描・絵画等が
公開されたということでした。

帰鹿中のム美生のReさんが塾生へとしばらく貸してくれました。

ミュシャはその装飾性から人気のある画家(リトグラフや挿絵などによる
今で言うグラフィックデザイナー・イラストレーター)の仕事はすばらしい。
今回の図録を見ると、肉筆絵画、水彩下絵、ドローイングも充実していて、
じつに見応えがありました19世紀後半から20世紀初頭にかけて活躍した
ベルギーの具象画家です。

かたやイタリア、ルネッサンス期を代表する『ラファエロ』は古典的宗教画家、
16世紀半ばに活躍し、19世紀半ばまで具象絵画のお手本とされた
偉大な画家であることは知られている。
しかし、ミュシャの図録を見、すぐさまラファエロの図録に目を移すと、
……実にバタ臭く、絵画の中のシチュエーションにも不自然さを
感じてしまうのである。

理由は簡単なことです。19 世紀半ばの写真機の発明、写真技術の発展に
その理由を見ることができます。

ミュシャにおける作品にはその利用がみてとれる。

近年まで絵画と写真はその芸術性において同時に語られることは少なく、
『描く行為』『撮る行為』について両者はお互いにインスピレーションや
技法において共闘関係にあるのだが…。

sennpai
本日夕刻から受験生の希望で、卒塾生ム美生4回生のY氏への大学生活の
質問タイムが自然発生的に行われました。
臨場感あふれる回答をY氏ありがとうございました。
又、彼はファッションデザイン専攻ということで、
今回未完成ではありますが、“子供用ワンピース”を持参してくれましたので
紹介させてもらいます。黒田清輝の『湖畔』に登場する浴衣の柄を
イメージして縫い上げたとのこと…
  


Posted by いづろ画塾 at 18:00Comments(0)卒塾生

2013年04月04日

卒塾生へ、エール!!

2014に向けて
昨日、2014年の受験に向かってスタートする
今期の簡単な画塾用DM・チラシの作成を行いました。
改めてこの一年を振り返り、
掲載させていただく作品選びをしましたが
まあ、膨大な作品量で
1年間の『頑張り』(というより、執念?)
を見る思いがしました。

画塾へのいざない
新DM・チラシです。

本日4日(木)あたりから、
各大学のオリエンテーションも始まり
皆、このままの上昇カーブで、
かつ、自分のペースで『とき』を過ごしてください。

さて、4月に入って、
気持ちのチェンジと
新塾生(新高校3年生をはじめ、2・1・中3…)
及び一般・児童等、の新しい風に包まれ
本当にリセットです。

『桜』の季節もそろそろ終わり。
『つつじ』や『菖蒲』の花の見られる5月、
あっという間に『ひまわり』の咲き誇る季節もやってきます。

ツツジの花
鹿児島は今、つつじがきれいですよ~。  


Posted by いづろ画塾 at 15:18Comments(0)卒塾生

2012年09月09日

おかえり。いってらっしゃい。

いづろ画塾_卒塾生
そろそろ皆新学期が始まるころ。
卒塾生の画塾訪問もそろそろ終わりかな?
と思っていたら、
先輩卒塾生の訪問者が…。

N君は、金髪のミュージシャン風のいでたちで登場!
小学生の塾生は目がテンになっていたけれど
なかなか似合ってましたよ。
アニメーション学科の彼は、
8月23日から27日まで、広島で開催された
国際アニメーションフェスティバルを見てきたそうで
たくさんの刺激を受けてきたようです。
いづろ画塾_卒塾生1

H君は半年後の卒業をひかえ、自分探しの真っただ中。
卒制では、写真と立体の融合をはかる模様…楽しみです。
いづろ画塾_卒塾生2

バイリンガルのTさんは今月12日いよいよイギリスへ向け旅立つことになりました。
来年の夏には一時帰国するとのこと、土産話を楽しみにしていますよ。
いづろ画塾_卒塾生3

回文少女(笑)、Nさんも同大学のAさんも
マイペースで元気に大学に通っている模様で、何よりです。

卒塾生のみんな!大学はそれぞれ違えども元気な姿が嬉しいです。
でも、頑張りすぎず、
何か困ったことがあったり、「???」という心境になったときには
いつでも遠慮せずに連絡してください。

いづろ画塾はみんなのホームタウンなのだから…。
  
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Posted by いづろ画塾 at 14:34Comments(0)卒塾生

2012年08月28日

デッサン100枚達成!!

いづろ画塾_100枚デッサン
武蔵美デザイン情報学科1年生Rちゃんが、
夏休み中に己に課していたデッサン100枚、ついに達成!
100枚ものデッサンを仕上げるには
モチーフ選びからホントに大変でしたね!

来る日も、来る日も『あと何枚…。』
といいながら、くじけず頑張りました。
1ま〜い。2ま〜い。(まるで番町皿屋敷??/意味わかるカナ)

武蔵美のデザイン情報学科は、学内でも特に課題の多い学科で
通常授業でも課題が多くて大変だそうです。
同大の芸術文化学科の先輩Sさんも『デ情は例年鍛えられてる』と言っていました。

新学期が始まってもまた、課題漬けで大変でしょうが、
夏休みに頑張った100枚デッサンを思い出して頑張ってネ!

すがすがしい顔でまた東京に戻っていったRちゃん!ファイト!!

後輩たちも、あとに続くからネ!

さあ、現塾生諸君!!
先輩を見習ってエンジン全開といきますか!
いづろ画塾_デッサン風景  


Posted by いづろ画塾 at 11:56Comments(0)卒塾生

2012年08月25日

ユニークな先輩続々来塾!

いづろ画塾_ユニークな先輩
夏休みのさなか、
卒塾した大学生たちが続々と遊びに来てくれます。

京都造形芸術大学 こども芸術学科2年生のY君は伊達めがねで登場!
久しぶりに会えた当塾の看板犬“チイコ”との再会に大はしゃぎ。

追っかけごっこをしたり、抱っこしたりと、
チイコも遊んでくれる懐かしい顔に喜んでおりました。

大学でも相変わらず積極的に活動しており、
青森県で行われた“ねぶたプロジェクト”に参加しての帰りだとか。

数日間しかない滞在中に来てくれました。
お盆の休塾日にも訪ねてくれたようで、閉まっているドアの前でガッカリ!!
サプライズを狙ったものの(2度目の失敗!)今度こそ休塾日を確認してから来てネ!

同じ日に登場したW君は多摩美 彫刻科の1年生
なんとスカートのようなパンツ姿
鹿児島ではあまり見かけないファッションにびっくり!

彫刻科はさすがに体格の良いひとばかりだそうで
負けじと彼も空手部に入ったとか。
彫刻は体力勝負なので身体を鍛えつつ制作に励んでネ!

当塾卒塾生は、入学後もやるべきことを積極的にみつけて
頑張っている学生ばかりで嬉しい限りです。

そういえば、武蔵美のRちゃんが、今夏AO入試で合格した後輩に
“大学はパラダイスじゃないヨ!入学後から本当の戦いが始まる。”
という実感のこもった言葉をかけてくれました。

“合格”を勝ち取った後に夢に向かう本当の修行が始まるんだよネ。

頑張れ!若人たち!!
いづろ画塾_先輩吠える  


Posted by いづろ画塾 at 19:04Comments(0)卒塾生

2012年08月09日

卒業制作に励む先輩、来塾!!

いづろ画塾_ムサビの先輩
武蔵野美大、芸術文化学科4年生のSさんが夏休みに帰鹿。
滞在期間、数日しかない中、時間を割いて
久しぶりに遊びに来てくれました。
卒業制作の企画も着々と進めていて
Sさんらしいアイデアに満ちています。
ミュージアムでキュレーター補佐のボランティアなど、
相変わらず積極的に活動しているようで
頼もしいお姉さんに成長しています。


そして、もう一人の武蔵美生、デザイン情報学科1年のRちゃんが
夏休み中に100枚のデッサンを仕上げようと
画塾に来ています。
猛暑の中、入学後もレベルアップを図る卒塾生です。

画塾に集う美大志望の塾生たちは、
現在夏期AOに挑戦中であったり
オープンキャンパスに参加して志望校の決定に迷ったりと
“受験”モードに突入しつつありますが、
そんな受験生たちと同じように、悩みながら迷いながら
志望校の選択や受験のための実技のレベルアップに向かっていた
数年前の夏の日のSさんや、昨年のRちゃんの姿を思い出すと、
感慨深いものがあります。

チャレンジ精神で次々と新しい壁に立ち向かう先輩たち。
好きな道だから、できる努力があります。

卒塾生のみんな!
新たな可能性に立ち向かう姿から
塾長も元気をもらっていますヨ。

そして、今、関西でAO入試に立ち向かっている塾生たち!
精一杯の力を出し尽くして戦っておいで!
鹿児島から応援しています!

いづろ画塾_ムサビの先輩  


Posted by いづろ画塾 at 19:10Comments(0)卒塾生

2012年06月11日

内定 おめでとう!!

いづろ画塾卒塾生
卒塾生 大学4年生就活!

当塾の7期生をこの春、送り出し
1・2・3期生は、美大卒業後、
アニメーション制作会社や、デザイン会社、大学の助手等、
我々が知りうる限り、それぞれに社会の中で頑張っているようです。
この日本経済の中で希望する職種から軌道修正を
余儀なくされるケースも…。
しかし、美的感覚・表現力はどの道でも生かされることを信じます。

一昨日、ひょっこり現れた関東圏大学生のT嬢。
満面の笑みの訳は、
望んでいたマスコミ(新聞社)の内定をもらったとのこと。
100倍の競争率の中、勝ちあがった努力は凄い!!
ご両親への報告等で帰省し、
その翌日に画塾にも訪問。
昼過ぎから夕刻まで、『つつじ』の着彩を楽しみながら描いて
帰路につきました。
我々にとっては、入試を突破して送り出した後の
大学卒業後の塾生の有り様に嬉しさがつのります。

卒塾生_水彩描く

ツツジ水彩  


Posted by いづろ画塾 at 10:49Comments(0)卒塾生

2012年01月24日

受験生にエールをくれた先輩

連日、美大受験のための実技対策に余念のない塾生たち。

今日は武蔵美生のT君が陣中見舞いに来てくれました。
昨夜、ひさしぶりに帰鹿し、
早速、後輩たちの激励に登場!

武蔵美の卒業制作展の画像をたくさん持参してくれ
塾生たちに解説を交えながら見せてくれました。

作品を制作するうえでのこだわりや、
作り続けることの大切さ等、
今はまだ、受験を前にした塾生たちには想像でしかない
大学生活ですが、
入学して後の大変さとやりがい、作ることの楽しさを語ってくれました。

合格して入学することがゴールではない!

その先にあるものをつかむのは、それぞれの強い意志でしかない。
彼が伝えたかったことは、きっと後輩たちの胸に響いたことでしょう。
いつもありがとう!T君!! 今後の活躍を祈っています。
いづろ画塾_先輩ありがとう



  


Posted by いづろ画塾 at 17:34Comments(0)卒塾生

2012年01月08日

センパイ!成人式おめでとう!!

いづろ画塾_成人式卒塾生
明日は成人の日。
今日8日は、市民文化ホールで成人式の式典が行われています。

受験を直前に控え、日曜日の今日も
いつもと同様に、画塾で頑張っている受験生たちの前に
差し入れを持って陣中見舞いに現れた着物姿の美人!

画塾から岡山県立大学に巣立っていったHちゃんです。
ついこの間まで受験のために必死でデッサンしていた彼女も
いつのまのにか成人を迎え、晴れの姿を見せに来てくれました。

塾長以下、スタッフ一同感慨深いものがあります。

画塾併設のフォトスタジオで、早速記念撮影!

同じ岡山県立大学に通うもう一人のセンパイKちゃん(来年成人だネ!)
とともに2ショットの明るい笑顔を撮ることができました。
塾長も満足げです。

Hちゃん!訪ねてきてくれてありがとう!そして成人おめでとう!!
これからもますます頑張ってね!

  


Posted by いづろ画塾 at 19:08Comments(0)卒塾生