2015年02月13日
人物デッサン会★0207

「人物を、描きたい!」
希望の声が多いなか、時間が合えばスタッフにモデルになってもらったり、
塾生さん間でモデルを代わりばんこする等、人物クロッキーの場を設けていたのですが…
帰省中、タイミングよく遊びにきてくれたムサ美生・YSちゃんにモデルを依頼。
快い承諾を頂き、先日2月7日(土)、人物デッサン会を行うこととなりました。
芸術文化学科1年生のYSちゃんは、実技系の授業に一段落つき、「芸文科として、自分は今後何をしていくべきか?」という思索の真っ最中。
現在の画塾内の需要も勿論ありますが、これまでの『描く側』でない、『描かれる』対象としての“絵画モデル”体験も、なにかしら得るものがあるのでは…とも思った次第です。
…おととし2月の、今と同じく寒さ厳しい時期。当時受験生だったYSちゃんの、試験出立前日のことでした。
壁一面に貼っていた彼女の大量の作品群をはずして持たせようとした際、
『はずす前に、撮影してもいいですか? ・・・うわぁ、“YS展”だぁ…。』
構えたスマートフォンの画面を見つめ、呟いた彼女の姿が印象的でした。
・・・そして現在。
望んだ学校の合格を得、熟考し選んだ進路に至った彼女の、
「いろんな人が描く私が、どんな感じになるのか…楽しみに来ました!」とのことばに、
「…別の意味での“YS展”、…だねぇ。」
…そう返すと、彼女も当時のことを覚えていたようで。
思わず、ふふ、と笑い合う舞台裏でありました。
クロッキーのち、固定ポーズで休憩を挟みながらしっかりモデルを努めてくれました。

「休憩後も服のしわがほとんど変わってなかった…スゴイですね」と、SYクン。
ずっと同じポーズで、視線に耐えるしんどさ。…体感した者には、ワカル筈。
といっても、人によって感覚は異なるようです。
YSちゃんの場合は、考え事をしたり
塾生さんの絵にアドバイスしている声に
『このあたりのことを言っているのかなー?』と想像しながら過ごしていたそうです。
モデルさんの最後のポーズ時間終了を告げるも、鉛筆の音がやまない中
『…もうちょっと、座りましょうか?』と言ってくれました。

▲ 作品制作に悩んでいた高1・Yちゃんのために屋上での撮影にもつきあってくれました。
…折角の貴重な機会、質問タイムにしてみました。
『どうして芸術文化学科を選んだんですか?』
『どこに住んでるんですか?』
『なぜムサ美に行きたいと思ったんですか?』
質問にウ~ン、と眉をしかめ悩んだり、
クルッと大きな目を上に上げて考えながら話すモデルさん。
言葉のキャッチボールの中、時折笑いが起こる、和やかな場となりました。
先ほどまでぐっと引き結ばれていたモデルさんの口が、ふわりと開いて言葉を紡ぎ、笑む。
表情や発音とともに、額や、頬から顎のライン、
動作が混じれば肩から首のラインや、背骨を軸にした身体が次々変化します。
固定ポーズではわからなかった
「なぜこのような形状になっているのか(みえるのか)?」というところや
「関節や筋肉のつながり」が、みえてくる。
そうすると、描く側の『気持ち』も、変わってくる。
(どんな雰囲気の人物として、存在として感じ、自分はどんな絵にしようとしているのだろうか…?)
…グッと入り込んでいくと、
やはり『生身の』『ひと』と相対し、描いている。
そんな事実に、改めて気づきます。
そんなことを各々感じてくれたらいいな、と思いつつ。
ゆるやかに終えたデッサン会でした。
YSちゃん、モデル三昧の一日でしたね。
ありがとう。心から感謝しています。お疲れ様でした!
…さて、“YS展”開幕です。


<左>座っている椅子までしっかり描いた、高1Yちゃん
<右>モデルさんの凛々しい表情にグっと迫った、高2Oちゃん

<左>人物モデルを前にしてのデッサンは初めて、との新塾生、一般の部・Kさん。健闘しましたネ!
<右>人物描写の習熟を目指すSYクン。「収穫の多い1日でした!」とのこと。

▲ ムサビ大通信2年生、Kくん。当日は鉛筆のみでしたが、後日もアクリルガッシュで描き続け、仕上げました。
Kくんは、受験生だったYSちゃんと共にイーゼルを並べ描いたこともありました。
同世代の受験生たちが各々の進路へ旅立ってのちも、大学の課題をコツコツとこなしながら描き・創りつづけ、他の学生さんにとっても、よき『画塾の憧れの先輩』となってくれました。
今春、東京へ旅立ちます。
新転地で、より大きな学びを得られることを願っています。
後輩諸君は、悔いなきよう、Kくんの描き方やものづくりの姿勢、しかと吸収しておいてね。
そして、別れを惜しんであげてください。…もちろん、またいつか会えるけれど。
連日のように在塾していたKくん。遠く離れてもここを、『第二のhome』のように思ってくれたら、と思います。
関東方面の卒塾生さんたち。
皆にも似た、謙虚で優しい頑張りやの、いづろの弟分です。
よろしくお願い致します。
松陽高校を目指して中学2年生から通塾してくれていたAちゃん・Nちゃん。
推薦入試、合格おめでとう。
長い日々があったからこそ、受験対策以外にも様々なことを体験してもらえたように思います。
一見回り道のような『それ』を重ねながらも得た、本年度の結果。…嬉しいです。
塾長や、私共とのこれまでの日々が、今後の創作のなかで、少しでも役立つこととなれば幸いです。
これまでの自分たちの頑張りの蓄積や、応援して下さったご家族の皆様、
そしてなにより『絵を描くことが、たまらなく好き!』というあなたたち自身の情熱が、最大の味方です。
受験前に訪れてくれた松陽高校1年生、Tちゃん&Sちゃんコンビ。
1年前は『松陽生になりたい!』と、互いに切磋琢磨し合いながら過ごしていた彼女達。
当時の必死な彼女達の背中を見てきた、受験生の後輩二人にエールを送ってくれました。
改めまして、激励のことば、ありがとう。

▲ 遊びにきたつもりが、流れでデッサンすることとなった松陽生と、
美術鑑賞の作文対策中、の中3コンビ(左下)。素敵な先輩後輩になってネ。
塾長と実際に会い、学ぶ機会のあったこどもたちをしかと送り出すことが私の使命…、と思い、できる限りのことを伝えたいと過ごしてきました。
しかし『とき』が流れるのはあまりに早く、常に出来事は起こります。
なんとか対応し続けてはいるものの、ただ、できる限りのことを…!と未だ走り続ける日々です。
新たな塾生さんとの出会いがあり、別れもあり。
レギュラーの嬉しい旅立ちを、すこし寂しく感じたり。
旅立った子が、大人の顔になって訪れてくれたり。
そして今なお、通い続けてくれる方々。
それぞれのご希望に添えるよう、精進するばかりです。
…日々はながれてゆきます。