2013年04月24日

勇気 その1

イメージ
勇気

デッサン•着彩•油絵•立体•デザインにおいて、
また、その他あらゆる造形行為において
集中してつくり続けることが必要。
そして向上していく“観る力”と“表現力”が欠かせないと
何度もブログ上でも、直接塾生に対しても述べてきました。

今回は、『勇気』をテーマに私的造形考察といたします。

上手な絵、綺麗な絵、匠の極み?コンセプチャルな作品は沢山あります。
見る人を引きつける、仰々しく言えば『感動』してもらえる作品って何でしょう?

美術の世界へと入塾3ヶ月目のK君の作品を例に進めましょう。

1)K君: 最初の小モティーフのデッサンのときから技術的に稚拙ながらも
      造形センスの片りんを見せてくれました。
いづろ画塾_kくん1     

2)   ランプの描写,フォルムの捉え方ガラスの透明感も良く描けています。
     デコイの模様も執拗に追い掛ける姿勢はりっぱ!
     惜しむらくは四角柱と木のパイプの重なりが中途半端で
     セッテイグ時にもう少し後方に押し込み角柱から出た方が構図的に
     自然です。
いづろ画塾_kくん2

3)  4枚目の着彩はボンヤリ感があるものの,白バックの中で空気感と葉の面
    奥行き感も表現されていて好感の持てる作品です。
    左の菊の葉の色調が生々しいのが気になります。

   
    平面構成は2点とも大変力強い構成、配色です。自分がこうしたいんだ!という
    『決断力』と『センス』を感じます。実に1年後が楽しみなK君の作品  
    まさしく,静かなる『勇気』を見る気がします。
いづろ画塾_kくん3

最近よくデッサンにおいて
「絵がネ、どんよりしたり、ヌルッとした感じになったら、最も濃ゆいところを4Bでゴリゴリかいて、明度を落とすのヨ!
 そうすれば、中間トーンに至る明度の幅の必要性がわかり、メリハリのきいたデッサンになるからネ!」

平面構成や油彩において
「迷わないで感じた色をドーンと置いてごらん!それをきっかけにまた次に必要な色が見つかるから!!」

そんな声掛けをしながら、勇気ある次の一手に向かう気持ちを喚起させています。



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Posted by いづろ画塾 at 19:57│Comments(0)日々
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