2013年05月15日
匠の技(いづろ画塾流)その1:面相筆

日本画において、『彩色筆』と『くまどり筆』、
そして、骨描きと細密描写に用いる『面相筆』、
大きく3つの筆の種類があり、それぞれの使用法があります。
この他にも、刷毛や平筆、3連・5連筆があり、それぞれ大中小がありますが、
全てを語ると膨大な文字数になりますので、
今回は、『面相筆とその使用法』
(デザインにおける平面構成、日本画の細密着彩)
◆面相筆によるフリーストローク
◆面相筆によるみぞ引き
に限定して解説したいと思います。
但し、我流(いづろ画塾流)であることをおことわりした上で…。

面相筆と一概に言っても、毛先の太さと長さにより効果が異なります。
それは、絵の具(量)の含み具合に関わってくるからです。
その時に必要とされる筆を使い分ける判断力が求められます。
何も難しいことではありません。
■実際に顔彩を使用してご説明致します。
絵筆に含ませる絵の具の水加減の調節のためには
絵皿の縁で筆先をしごき、適量の水分を筆に含ませることが大切です。
これは経験を重ね、コツをつかんでいくしかありませんが、
今回は筆からしたたる様な水分量の絵の具(墨汁)ではなく
しごき、50%程度の水を含ませた絵の具として解説します。
※太さ-中(標準的な面相筆)
※ 短/筆圧の調整が比較的簡単

※ 長/筆圧の調整により太くも細くもできる

墨や絵の具の含みがその線描の長さと細さを決めます。
米国の画家、アンドリュー・ワイエスと、日本画の伊藤若冲など、
精神は異なれど、面相筆使いには、とある共通点を見いだすことがあります。
紙面上で慎重に繰り返しシュミレーションし、
ここぞ!というタイミングでコンマ数ミリの間隔で
画紙に線を走らせる技のことです。
植物の葉•花弁など細やかなタッチを要する描法においても
また、人物等のしわ、目鼻などの重要なパーツ表現では
イラストレーション・油彩・現代日本画(※ボカシ表現は除く)
でも同じことです。
次回は、デザイン平面構成における『アクリラグァシュ』の水加減と
『みぞ引き』について
解説したいと思います。
Posted by いづろ画塾 at 12:32│Comments(0)
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