2013年07月09日

可能性ということ

可能性
可能性ということ、
  谷を抜け、山超えて。又,谷へ と

受験年齢の15〜19、20歳の若者への美術指導を此処9年弱、体験する中で
色々思うことがあります。

美術系大学合格を謳う画塾ですから、
もちろん、希望者に対しベストを尽くし、
相応しい大学合格を決めさせるのは責任とします。

そこに至る共有する時間の中で美術(造形)を通して、
年齢を超えて信頼関係を築けるか、
お互いの将来を希望にあふれる気持ちで、
またの再会を楽しみに待てる関係。

一方、志望校が無く、将来の職業像も見えない、
な〜んとなく『美術』という子もよくいます。

一時期「さあ、たいへんだ!この1、2年をかけて
何らかの道をこの子の適性の中で見つけなければ」と!
ご両親に
「大丈夫ですよ。いろんなことを体験する中できっと見つかりますから!」
という発言をしながら、
それとは裏腹に大きな責任感を背負った実感、不安感が有ったのも事実です。

『な〜んとなく美術・デザイン族』今も数名います。
今は、
『だから基礎デッサン・平面構成を!! コンピュータで色彩トレーニングを!!』
というせっかちな指導は人によって異なるものかもしれない…
と考えるようになってきました。

これは、児童絵画で一緒に遊びつつの共有した時間のなかで
有効性を見出してきたからなのか、
大人になった若者達がで21歳とか23歳、ときに30歳を越えて、
現実の社会、学校において自分の価値観とのズレで苦しみ、
修正する姿をリアルタイムで見てきたからなのかもしれません。
ミツバチ
ファンタジー


先日紹介しました『通信制大学と画塾の有り様』で述べたように、
学ぶということは『本来、一人で考え、一人で学ぶ』ということに他ならない。
(彼は今、第一課題のレポート作成に余念がありません)
レポート

たとえモノづくりをする中で、それが、チームワークの仕事であっても、
他人に依存した瞬間にその仕事は自分のものでなくなる!

画塾の青年達の流れと異なり、今春一般大学を卒業したTさん、(topイメージ画像)
デッサン

20代半ばのKさんは,この初夏の公募展に初出品、初入選をはたしました。
女流

30代半ば主婦Kaさん等、若い時にやり残した『美術ごころ』を取り戻すかの
様な思いで通って下さる塾生もおります。

美術が社会への入口と考えても良いし、別の道へ歩み出すのもよし、
プロであってもなくても、それと一生仲良く付き合えるのも幸せな事と
信じても良いと思います。

塾長のひとり言





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Posted by いづろ画塾 at 20:01│Comments(0)塾長のひとりごと
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